油そばとは、スープのないラーメンの一種。スープの代わりに食用油や醤油ベースのタレなどを麺と混ぜ合わせ、メンマやチャーシュー、ネギなどの具材がトッピングされている。1月9日放送の「グッド!モーニング」(テレビ朝日系)では、そんな油そばがコスパやタイパに優れているとして特集された。
番組で紹介された油そば店は並盛り1杯880円。麺が1.5倍の大盛り、麺が2倍のW盛りでも価格は変わらず880円と太っ腹。テーブルに常備されている玉ねぎのみじん切りは無料でトッピングできる。スープがないことで早く、安く提供されるのも魅力と紹介された。都心部などではラーメン1杯1000円を超えることも珍しくなく、若者を中心に油そばがブームになっているという。
コスパやタイパだけでなく、油そばはスープがないぶん、普通のラーメンと比べて低カロリーともいわれている。しかし、カロリー計算サイト「カロリーSlism」によると、チャーシューやネギなどがトッピングされた油そば1杯は560キロカロリー。一方、チャーシューやシナチク、海苔、ネギなどの具材が入った醤油ラーメンは1杯440キロカロリーと、油そばより低カロリーだ。
「代謝が活発な若者世代なら油そばを週に何度も食べても、太るリスクはそれほどありません。しかし、代謝は40代以上になるとガクンと落ちる。安くて美味しいからと、若者世代と同じように油そばを食べれば、中年太りになるリスクは増大。ましてや、麺の大盛りは自制したほうがいいでしょう。もちろん、肥満体ではなく日常的に運動をしている中高年は別ですが」(医療系ライター)
美味しいだけでなく、安くて早い油そばだが、中年のビジネスマンは食べ過ぎに注意だ。
(石田英明)