ロッテリアの「牛プルコギバーガー」と「ヤンニョムチキンバーガー」は見た目以上の実力派。甘辛韓国グルメを実食レポートで紹介する。
期間限定の「韓国バーガーフェア」
2025年6月4日、ロッテリアが「韓国バーガーフェア」と銘打って期間限定メニューを発売した。その中でも注目すべきは「牛プルコギバーガー」と「ヤンニョムチキンバーガー」の2品だ。正直、提供された瞬間の見た目には拍子抜けしたが、食べてみれば味は驚きのクオリティ。今回は実際に店舗で実食したレビューをお届けする。
牛カルビの旨味が主役「牛プルコギバーガー」
まず手に取ったのは「牛プルコギバーガー」(税込540円)。包み紙を開けると、公式に載っている写真などとのボリューム感のギャップに一瞬不安がよぎる。だが、一口かじった瞬間、その不安は吹き飛ぶことになる。
柔らかい牛カルビ肉にはコクのある甘辛ダレがたっぷり絡んでおり、そこに薄めのパティが加わることで、肉のボリューム感が際立つ。細切りニンジンとレタスのシャキシャキ食感も絶妙で、甘辛の中にも爽やかさを感じさせる味わいだ。
ヤンニョム×マヨでクセになる味「ヤンニョムチキンバーガー」
続いては「ヤンニョムチキンバーガー」(税込490円)。こちらも平坦なフォルムには期待値が下がったが、実際に食べるとそのイメージは一変した。
チキンは肉厚で非常にジューシー。そこに絡むヤンニョムソースは、控えめな甘さの中にニンニクのパンチが効いており、韓国グルメ特有の“クセになる味”が口いっぱいに広がる。マヨネーズがその辛味をまろやかに包み込み、ふわっとした甘めのバンズとの相性も抜群だ。
味は本物。見た目を超える満足度
ロッテリアといえば、マクドナルドやモスバーガーと比べてやや影が薄い存在だった。コロナ禍の影響で苦戦を強いられ、店舗数も減少。2023年にはゼンショーHDの傘下となったが、今、この「韓国バーガーフェア」が新たな転機となるかもしれない。
実際、「牛プルコギバーガー」と「ヤンニョムチキンバーガー」は、目をつむって味だけで評価すれば大手他社とも十分に張り合えるレベルにある。特に甘辛系バーガーが好きな層にとっては見逃せない一品だ。
(小林洋三)
※写真は「牛プルコギバーガー」(手前)と「ヤンニョムチキンバーガー」