アイリスオーヤマは2月18日、USB電気毛布の一部の商品に異常発熱の恐れがあるとして自主回収して返金すると発表した。
同社によると、2024年製のUSB電気毛布「AEHB-FD9060A-H 」「AEHB-FD1380A-H」において、組み立ての不具合によってヒーター線同士が接触・ショートすることで異常発熱し、毛布が溶融する恐れがあることが判明したという。今のところ怪我や火災などの被害は報告されていないというが、手元に該当商品がある場合は直ちに使用を中止して、窓口まで問い合わせるよう案内している。
アイリスオーヤマでは、2021年に小型発電機、ミネラルウォーターを自主回収。翌22年には「たこ焼き2WAYプレート」に不具合が生じて無償交換に応じ、「Bluetoothスピーカー搭載LEDシーリングライト」が外部から接続されて音楽を流されるといった不具合が報告され、謝罪。23年には「もち麦ごはん」を自主回収している。
「こうしたこともあり、ネット上では今回、《またアイリスオーヤマ?》と厳しい意見が寄せられています。アイリスオーヤマが他社に比べて自主回収が圧倒的に多いという印象はありませんが、同社は機能はシンプルで価格はリーズナブルな商品を提供しているため、“安かろう悪かろう”といったイメージを持たれやすいのかもしれません」(経済ジャーナリスト)
アイリスオーヤマは2024年12月期決算では3期ぶりに減収減益から脱却したところ。悪いイメージが付かないためにもこれ以上の自主回収が続かなければいいが…。
(小林洋三)