米カリフォルニア州ロサンゼルス近郊で1月7日に発生した大規模な山火事は、現在もなお広範囲で延焼を続けている。そんな中、甚大な被害が出たイートン地区を、ヘンリー王子とメーガン妃夫妻が支援物資と食料を届けるため訪問したのは10日のこと。
夫妻は現在、ロサンゼルスから約160キロ西北にあるモンテシートで2人の子どもたちと暮らしているが、メーガン妃にとってロスは故郷でもある。というわけで惨事を黙ってみていられず、この日のサプライズ訪問となったというわけだが…。
「報道によれば夫妻は、被災地近郊のパサデナ市に設置された慈善団体『ワールド・セントラル・キッチン』で食料や物資の配給を行ったほか、同団体の創設者やパサデナのゴードン市長らと対面。イートン地区の火災現場を視察する姿が各メディアで報じられましたが、王子は黒いキャップとシャツ姿、一方のメーガン妃もブルーのキャップにデニムのシャツで市長と一緒に焼け落ちた家屋を訪れ、家を失った家族を励ます場面が大写しで報じられていました」(国際部記者)
メディアのインタビューに答えた市長は、「2人は友人や隣人のことをとても気遣う思いやりのある方々で、救急隊員の士気も高めてくれました」と称賛の声を送ったが、現場の様子を伝えた「FOX11」のキャスターが、メーガン妃を「プリンセス・マークル」と呼び、「庶民と交流している」と発言したことで、SNS上ではキャスターに非難の声が沸き起こるなど、毎度おなじみとなった「お騒がせ夫妻」の視察になったようだ。
「この映像に不快感を表したのが、1980年代のドラマ『ファミリータイズ』で人気だった米女優ジャスティン・ベイトマンで、彼女はSNSで、《救急車を追跡する人と同レベル》《彼らは政治家なの?ここの住民ではなく、観光客。災害観光客よ》とコメント。被災地で関係者らと写真撮影する夫妻の無神経さを非難しています。さらにSNS上には、夫妻のサプライズ訪問自体が近々放映されるネットフリックスの新番組PR目的ではないかとの声も多く、《本当に被災者を心配しているなら、マスコミを引き連れて訪れるのではなく、ひっそりと現れて裏方の仕事をすべき》との声も多く寄せられているようです」(同)
そんな批判があったからかどうかはわからないが、メーガン妃は15日からNetflixで公開予定だった新番組「ウィズ・ラブ、メーガン」の配信を3月4日に延期することを発表した。
同番組は「料理やガーデニング、おもてなし」をテーマにしたもので、メーガン妃がセレブの友人たちと登場。YouTubeで流された予告編には3万8600件ものコメントがつくなど話題にはなったものの、大半が《フルメイクで超高級ジュエリーをつけたメーガンを誰が見たいの?》《私はこんなに金持ちセレブ女性と仲がいいのよ、と言われても、ただ浮世離れしているとしか見えない》などのブーイングを食らい、自宅のキッチンというテイの映像も実際にはレンタルされた豪邸で撮影されていた、というネタバレもあって《自宅じゃない家でフリッタータやスポンジケーキでおもてなし?笑える》と散々。
新番組公開延期について「私の故郷カリフォルニア州の山火事で被害を受けた人々のニーズに注力するため、公開を延期するにあたってNetflixのパートナーたちが協力してくれたことに感謝します」と声明で述べているメーガン妃。内心ではお蔵入りにならないことを願っているかもしれない。
(灯倫太郎)