「あんなの三振」ヤクルト高津臣吾監督“試合後の判定批判”に阪神ファンが失笑

 阪神が7月13日、甲子園でのヤクルト戦に2-1で勝利し、今季最長の5カード連続勝ち越しに成功した。SNS上では阪神ファンからの「あかん優勝してまう」の声が多く見られたが、一方で試合後のヤクルト高津監督のコメントが物議を醸した。

 阪神の先発は自身3連勝中の伊藤将司。初回から2イニング連続三者凡退で完璧な立ち上がり。3回一死から初安打を許して、4回二死からは連打を浴びたが、それぞれ後続をきっちり断って7回3安打無失点、112球の熱投でツバメ打線を封じ込めた。

 一方の打線は6回裏、ランナー2塁のチャンスに佐藤輝明がカウント2-2からヤクルト・アビラの内角低めのチェンジアップを完璧に捉え、自己最多タイとなる24号先制2ランを放った。

 そして1点差に迫られた9回表一死2、3塁、ヤクルト増田珠の右飛を捕球した右翼・森下翔太が本塁へのスーパー送球でタッチアップでの生還を阻止し、勝利を決めた。

 劇的勝利を飾った阪神は、この日敗れた2位・巨人とのゲーム差を今季最大に並ぶ9.5ゲーム差に広げ、貯金も今季最大19に伸ばした。

 佐藤は「ちょっと普通の曲がりとは違うチェンジアップなんですけど。うまく対応できたと思います」「本当にいいペースで来ている。まだまだ打ちたいと思います」と語っていたが、阪神ファンの間でツッコミが上がったのが、試合後のヤクルト高津監督のコメントだ。

 佐藤の一発が出た打席について聞かれた高津監督は「あんなの三振だよ。三振。人間やること間違いがあるかもしれないけど、あの(2ストライクからの4球目、高めの球の)ハーフスイングはハーフじゃないからね、と思います」とコメント。

 これに対し阪神ファンからは「審判によって意見が分かれるというレベルで、誤審ってほどではない」「試合中に退場覚悟で抗議するならまだしも、試合終わってからグチグチ言うのは、かなりダサいと思うわ」「ハーフスイング判定なんて 逆に自分たちが助かったことも いっぱい経験してきただろうに」など失笑と怒りの声が集まった。

 リーグ最下位のヤクルトは阪神に2連敗で2カード連続負け越し。両リーグ最速で50敗に到達し、借金は今季ワーストタイの26となった。先月には高津監督の途中休養が取りざたされたこともあっただけに、心労がかなりたまっているのは理解できるのだが…。

(鈴木十朗)

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