サッカー日本代表・久保建英が6月4日、W杯アジア2次予選が行われるミャンマーのヤンゴンで23歳の誕生日を迎えた。
「『ウダウダしていると気付いたら28とかになっててもおかしくない』などと本人は自嘲気味の笑みを見せていましたが、その表情に“焦り”がはっきり見て取れましたね。サッカーの世界で23歳といえば、もう中堅どころかベテランと言ってもいい立場ですから」(サッカー担当記者)
間もなくパリ五輪が開幕するが、日本サッカー協会(JFA)では当然のことながら久保を主力とするチームを編成する構想を持っていた。久保本人も涙を流した東京五輪からのリベンジを誓っていたが、所属するレアル・ソシエダードが難色を示し久保の出場はなくなった。
「ソシエダの日本ツアーで囲み取材をした際、『僕がどうしても行きたかったとか、そういう話してはない』というコメントには正直驚きましたが、『パリには行きたい』と何度も話していただけに、それが本音のところでしょうね」(夕刊紙記者)
日本代表のサッカー選手として、五輪でのアピールはステップアップの絶好の機会。2000年、ベスト8まで行ったシドニー五輪では中田英寿氏、J2横浜FCの中村俊輔コーチらが主力として活躍した。
「このときの中田氏も23歳で、イタリアの強豪ASローマの主力としてリーグ優勝に貢献しました。日本人選手がイタリアリーグで優勝したのは中田が初めてでした」(前出・夕刊紙記者)
久保はスペインリーグから世界トップのイングランドプレミアリーグへの移籍が噂されているが、
「フィジカルが弱く上背もない。小さな故障が多い久保にとっては危険な移籍という声は大きい」(欧州在住のサッカーライター)
確かにウダウダとはしていられない、23歳になった久保なのである。
(小田龍司)