すでに“平均寿命超え”プーチン大統領の「後継者ランキング」が話題

 ロシアのプーチン大統領は現在71歳。かつては鍛え抜かれた身体や柔道をする姿を披露し、肉体派の一面を見せていたが、近年は健康面で不安を抱えているとされる。

 がんとパーキンソン病を患っていると具体的に報じる西側メディアもあり、昨年10月にはロシア政府は否定したものの、一時、心肺停止状態に陥ったとの報道も流れた。

 実は、ロシア人の平均寿命は世界平均以下に留まる。国連人口基金(UNFPA)が発表した23年のロシア人男性の平均寿命は70歳で、プーチン大統領はすでにそれを超えている。

「女性に比べてロシア人男性の平均寿命が極端に低いのは、ウォッカなどのアルコール度数の強い酒を日々摂取していること、また社会不安によるストレスと無関係ではないと見られています。プーチン大統領はお酒をほとんど飲まないことで知られていますが、あの広大な国を治める大統領の仕事量とストレスは計り知れません。ほぼ四半世紀にわたってトップ務めていれば、健康面でさまざまな問題が現れても不思議ではないでしょう」(ロシア事情に詳しいジャーナリスト)

 そこで気になるのは後継候補。ロシアではランキング形式で紹介するサイトが話題になっており、1位に挙げられているのはメドベージェフ前大統領。現在は要職の安全保障会議副議長で与党「統一ロシア」の党首も務めている。

「プーチン大統領の右腕と呼ぶべき最側近の1人です。大統領経験もあり、まだ58歳と若く、彼に禅譲されるのが規定路線だと見られています」(同)

 他にも同ランキングでは、ミシュスチン首相やキリエンコ大統領府第一副長官、パトルシェフ農業相、トルチャク上院第一副議長の名前も上位に挙がっている。

「ただし、ウクライナとの戦争は終着点が見えず、西側諸国との関係は冷戦時代に逆戻りしてしまった。友好関係にある中国とも、これ以上依存しすぎると経済規模で取り込まれかねない。それ以上に、出生率の低下、貧困の拡大、徴兵への不満など内政の問題が山積しているのです」(同)

 誰が後継者になっても難しい舵取りを迫られることになりそうだ。

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