「女性搾取の美化だ!」25年大河「べらぼう」が放送前から批判殺到で“吉原炎上”状態

 来年放送予定のNHK大河ドラマ「べらぼう」が、まだ始まってもいないのに逆風にさらされている。舞台が「遊郭」だったことで、ネット上に批判的な声が上がっているのだ。

「べらぼう」は“江戸の出版王”へと成り上がっていく主人公・蔦屋重三郎(横浜流星)の物語。また当代一の花魁・誰袖役に女優の“まいんちゃん”こと福原遥が抜てきされており、話題になっている。

 ところが、まいんちゃんのイメージが残る福原はどちらかというと「町娘」の方がピッタリで、花魁を演じることについて賛否が分かれていた。加えて一部から「遊郭を美化するのか?」という声が上がっており、NHKに対して歴史的事実に基づく適切な時代考証が求められている。

 テレビ誌ライターが語る。

「江戸時代の遊郭は芝居と並ぶ娯楽の二大機関として文化と深い関係がありましたが、現代の感覚ではいわゆる“春を売る場所”として認識する人が多く、ドラマ化にあたり『女性が苦しむ姿を賛美している』『女性搾取の舞台を軽々しく扱うな』と指摘されています。また、江戸時代の遊女は借金の“カタ”として売られ、性病や精神的負担からその寿命は22歳前後と伝えられています。NHKは『蔦重の故郷・吉原で共に生きる人々』と題して遊女役のキャストを大々的に発表しており、余計に反発を招いているようです」

 確かにこれまで花魁、遊女をテーマに扱ったドラマでは、華々しい面ばかりに光が当てられ、負の側面ついてはほとんど触れられることはなかった。果たして来年の大河では遊女のリアルな姿がどこまで表現されるのか。豪華な着物を身にまとった“まいんちゃん”の姿ばかりがフィーチャーされるようであれば、大ブーイングが吹き荒れるのは必至だろう。

(ケン高田)

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