引き分けを挟む6連勝で、首位に浮上した阪神。昨シーズンの勢いが戻りつつあり、これから夏場にかけてさらに本領を発揮していくことだろう。
虎ファンの目標は当然、連覇だが、実はその後のオフに避けては通れない「難題」が待ち受けている。
スポーツ誌記者が言う。
「今オフに大山悠輔、坂本誠志郎、原口文仁、糸原健斗の4選手がFA権を取得し、場合によっては一気に移籍する可能性があるのです。もっとも、31歳の糸原や32歳の原口は、近年の成績を考えると宣言する可能性は低い。他方、阪神としては絶対に出て行って欲しくないのが、昨季全試合に4番で出場し、ベストナインとゴールデングラブ賞に輝いた大山と、キャリアハイの84試合に出場した坂本でしょう。特に大山はもともと茨城県下妻市出身で、地元の観光大使に就任するほど地元愛が強い。関東のチームが好条件を出せば、心が揺らぐ可能性は高いでしょうね」
また守備の要である捕手の坂本は、甲斐拓也の力が落ちつつあるソフトバンクが興味を示していると見られている。また、大城卓三のFA移籍の可能性が高い巨人が、禁断の同一リーグ捕手獲得に動き出すサプライズがあるかもしれない。
いずれにしても、選手の移籍を思いとどまらせるには、誠意という名の「金」を積まなければならない。阪神の首脳陣にとっては頭の痛いシーズンになりそうだ。
(ケン高田)