6月15日、阪神が楽天戦(楽天モバイル)で延長12回の末に3-2でサヨナラ負けし、今季ワーストの6連敗。阪神前監督でオーナー付顧問・岡田彰布氏がテレビ解説(「khbスーパーベースボール」=東日本放送)で打線の連携不足や采配の問題に厳しく言及した。
阪神は2回、佐藤輝明の右翼への二塁打で好機を迎えたが、後続の大山悠輔、ヘルナンデス、豊田寛が3者連続で内野ゴロに倒れ、無得点に終わった。これに「打ちたい打ちたいってなってる感じがありますよね。のらりくらりじゃないけど、攻めようとしてもチグハグになってますよね、打者有利のカウントなのにね。ベンチやったら一番歯がゆいですよ」と、つながらない打線に不満をこぼした岡田氏。
5回には、1点を追う展開で、先頭の豊田が遊撃・宗山塁の送球エラーで出塁。しかし続く坂本誠志郎は強攻策に出て二飛に倒れ、小竜平の左前打も生かせず無得点に終わった。一方の楽天はその裏、一死から中島大輔が遊撃内野安打で出塁し、太田光の送りバントで走者を得点圏に進めると、村林一輝の適時二塁打で加点。このシーンにも岡田氏のボヤキは止まらず、「(坂本は)長い目で見たらバントですよ。連敗しているから、今日は絶対に勝たないといけないと思うから、思い切った以上のプレーをしてしまう。本当は1点ずつの積み重ねで勝利していく。それをずっと継続できるチームが強い」。
延長11回、佐藤は中堅への大飛球を放ったが、打球を確信したかのようなスローペースで走り、一塁どまり。フェンス直撃の打球だっただけに、二塁へ進めなかったことに岡
阪神は7回から及川雅貴、岩崎優、湯浅京己とリレーし、回またぎも辞さぬ執念の継投を見せたが、最後は延長12回、一死一、三塁から湯浅が代打・黒川史陽に内野安打を許し、サヨナラ負け。試合後、Xでは「阪神6連敗」「サヨナラ負け」がトレンド入りし、ファンの落胆や藤川監督の采配への批判が相次いだ。
それでも、2位DeNAもこの間に4連敗を含む1勝5敗と苦戦しており、ゲーム差は3.5から2.5へと1ゲームしか縮まっていない。ただ、17日からは甲子園で交流戦最後の2カードとなるロッテ
(鈴木十朗)