巨人・小林誠司の崖っぷち開幕1軍ゲットでまた遅れる“生え抜き捕手育成”

 開幕1軍入りの切符を崖っぷち状態でゲットした、巨人・小林誠司捕手。

 プロ11年目となる小林は昨季わずか21試合の出場に終わり、打率は1割2分5厘で安打は1。それまでの4年契約が終了し、昨年暮れに年俸1億円から減額制限いっぱいの7000万円減となる3000万円で(金額は推定)契約更改した。

 契約交渉直後は「とにかく試合に出るためにしっかり準備をして這い上がりたい」と悔しさを滲ませていたが、春季キャンプではコロナ感染した22年を除いてはプロ入り初の2軍スタート。1軍捕手は大城卓三、岸田行倫、山瀬慎之助が選ばれ、“4番手”扱いとなり、さらに苦しい立場に立たされていた。

「動きがあったのは3月10日。阪神とのオープン戦後、阿部監督が1軍メンバーの入れ替えを明かし、12日のソフトバンク戦から小林が合流することになった。ただ、阿部監督曰くこの時点ではあくまで『参加』という形でした」(スポーツライター)

 12日の今季初となる1軍戦は途中出場で1打数無安打。しかし14日(対ソフトバンク)で安打を放ち、17日(対日本ハム)でスタメン出場すると赤星優志、横川凱を好リードし、打撃も1死球含む2打数1安打とした。

「19日のロッテ戦では1点を追う9回1死一、三塁の場面で何と代打で登場し、ファウルで粘った揚げ句に左前に同点適時打を放った。あの時のバッターボックスの小林は稀に見る鬼の形相でしたね。13日からは日本ハムからトレード加入した郡拓也捕手が合流していたこともあり、ここで再び2軍落ちすれば戻れないという鬼気迫るものもあったのでしょう」(スポーツライター)

 そんな中、岸田と山瀬は2軍落ち。そのまま開幕1軍捕手は大城、郡、小林となった。まさに逆転の開幕1軍ゲットとなったわけだが、球界OBは嘆く。

「小林がさすがというより、岸田と山瀬が情けないと言ったほうが合っているのではないか。阿部監督はもちろんリード面も重視しているだろうが、7年目の岸田はオープン戦で打率1割5分、5年目の山瀬は見逃しを含めた三振が目立つ。いずれにせよ指揮官を1軍に残そうと思わせるインパクトがないわけだが、育てられない、任せられない首脳陣にも責任がある。大城が今季中に国内FA権を取得することを考えると巨人の捕手枠は先が暗い」

 阿部監督は小林の開幕1軍決定について、オープン戦で結果出したことに加え捕手としての安心感を理由に挙げていたが、生え抜きの若手捕手の育成は急務だ。

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