新型コロナ再拡大の中国で「致死率100%の変異種」実験か…米紙報道で激震!

 中国では来月10日から春節の大型連休が始まり、世界各地へ大規模な人々の移動が予想される。そんな中、中国疾病予防管理センターが14日、記者会見で「世界で感染が広がっている新型コロナウイルスの新変異株『JN.1』が増加傾向にあり、断続的に国内に流入する」と予測し、感染再拡大に警鐘を鳴らした。

 ところが、その会見から3日後の17日、米紙「ニューヨーク・ポスト」が驚愕の記事を掲載、世界の感染症関係者の間に激震が走っている。全国紙国際部記者が解説する。

「記事は、4日に北京化工大学、北京PLA総合病院、南京医科大学などによる研究チームが、バイオ分野の論文プラットフォーム『バイオアーカイヴ』に発表したものを引用しているのですが、マレーシアのセンザンコウから2017年に発見されたコロナウイルス『GX_P2V』の変異体を実験用マウス4匹に感染させたところ、ウイルスはマウスの肺や骨、目、気管、脳に広がり、8日後にはすべてが息絶えたといいいます。しかも、研究チームは『死ぬ前の数日間で急激に体重が減り、姿勢がやや曲がり、動作の速度が著しく遅くなった。死亡率が驚くほど高い』と、まるで大発見したかのようにレポートしているというのです。要は致死率100%のウイルスというわけですが、今回の実験に使われたマウスはヒトと近い遺伝子構造をもつように操作されたもので、つまり、このウイルスは人間に感染する恐れが極めて高いことを示唆しています。ただし、この発表には安全性に関する予防措置などが明示されておらず、世界の研究者らからは『まだそんなことやっているのか!』と怒りの声が噴出しているのです」

 それはそうだろう。中国政府は武漢で拡散した新型コロナウイルス感染症について対外的に「自然発生」と主張してきたが、欧米は武漢ウイルス研究所から流出した可能性を排除していない。

 しかも17日付の「ウォール・ストリート・ジャーナル」は、中国政府が新型コロナ感染症の発生をWHOに伝えた2020年1月11日より2週間も前に、中国の研究者が新型コロナウイルスのほぼ完全な塩基配列を、アメリカ政府のデータベースに上げていたというのだ。

「感染症の専門家によれば、この『初期2週間』こそが、医療的防御のために最も重要な時間だといいます。ところが、塩基配列情報を登録した科学者は、データベース登録後に技術的な細部事項を要請されると、これに回答しないまま情報を削除。論文としても発表されなかったといいます。この動きは、いったい何を意味するのか。問題はそこに尽きるような気もしますね」(フリージャーナリスト)

 先の「ニューヨーク・ポスト」紙は記事で「このような研究結果を発表するということは、中国がパンデミック以降も研究を無謀に行っていたことを物語っている。新たなパンデミックが始まる前に“火遊び”をやめなければならない」と痛烈に批判している。

(灯倫太郎)

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