「長く局アナをやるのは難しいと思います。(同期入社の)の羽鳥(慎一)も局アナではないですし」
2023年6月配信の「ORICON」で、日本テレビの藤井貴彦アナウンサーが語った言葉だ。入社30年の節目を迎えた今年、大きな決断を下した。
藤井アナが今春で同局を退社し、フリーアナウンサーへと転身することを一部スポーツ紙が1月18日に報じた。報道によると、芸能事務所に所属せず、個人で活動していくという。
藤井アナは慶應義塾大学卒業後、94年に同局入社。当初はスポーツ中継からバラエティ、報道と幅広いジャンルの番組を担当。10年にスタートした「news every.」のメインキャスターに抜擢されて以降、報道番組をメインに活躍している。その「news every.」は3月末で卒業し、4月から元NHKでフリーの有働由美子アナの後任として「news zero」のメインキャスターを務めることはすでに発表済み。「news zero」はフリーとしての最初の仕事になりそうだ。
23年12月に「ORICON」が発表した「好きな男性アナウンサーランキング」では21年以来、2度目の1位を獲得。2位はフリーの羽鳥慎一アナだった。
羽鳥アナは藤井アナの日テレ時代の同期だが、フリーとしては先輩。その羽鳥アナの冠情報番組「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)は、23年の年間平均視聴率はNHKを含む放送各社横並び時間帯で4年連続トップ、7年連続民放トップとなった。
朝と夜で時間帯こそ違うが、同じ報道・情報番組のメインキャスターとして羽鳥アナに負けたくない気持ちは強いだろう。
「人気も実力も双璧の2人ですから、収入の面でも張り合いたいところです。羽鳥アナの収入に関しては、元妻が『7億円近く稼いでいるのに』と知人にグチっていたことを18年に女性自身が報じています。『モーニングショー』単体では、18年4月配信の週刊女性PRIMEに1本100万円とありました。じつは、『news zero』の有働アナのギャラは1本80万円から始まって、現在は100万円前後だと女性自身WEB版が報じています。藤井アナの場合も当初は100万円に届かないかもしれませんが、その“壁“を突破してこそ一流フリーアナの証。月~金のオビで出演すれば年収2億円は超えてきます」(女性誌記者)
同期の羽鳥アナに追いつけるか。
(石田英明)