ロシア軍“肉の壁部隊”から「人喰い殺人犯」らが続々帰還!「恩赦で放免」のヤバい実情

 刑務所に収監されている殺人や強盗などの凶悪犯を兵士として動員できるようにする法改正案にプーチン大統領が署名してから1年以上が経過。“肉の壁”として最前線へ送り込まれていた受刑者らが次々に契約を終え帰還している。

 現地メディアの報道によれば、その中には悪魔崇拝の「儀式」で10代の若者4人を殺害し服役中だったニコライ・オゴロビャクのほか、4人を殺害し殺人罪で3度の有罪判決を受けていたデニス・ゴーリン、さらには23歳の女性に乱暴して殺害し懲役20年の刑に処されたアルテム・ブチンも含まれており、3人とも故郷に帰還しているという。

「オゴロビャクとゴーリンは殺人を犯しただけでなく、殺した人間の肉を食べたとされる鬼畜です。一部ロシア・メディアが公表した法廷記録によれば、オゴロビャクはアパートの自室で悪魔崇拝の仲間と一緒に、被害者の臓器を揚げて食べたとされています。一方、ゴーリンも被害者の脚を切断し、それを冷蔵庫に保管、後に食べたと報じられています。つまり、こういったシリアルキラーや人喰い殺人犯たちが、ウクライナ前線から続々帰還し、地元に戻ってきているということなんです」(ロシア・ウォッチャー)

 ロシアの調査サイト「アゲーンツトバ」によれば、ロシア全土を震撼させた殺人犯のうち少なくとも17人がウクライナ最前線に送られており、帰還した後、再び犯罪を起こして刑務所に送られたケースもあるという。

 この受刑者軍団は「ストームZ」という部隊だが、主にノボシビルスクやサラトフやリペツク、ヴォロネジ、ロストフといった刑務所から受刑者を強制徴収していると伝えられが、その数は一切公表されず、何名が戦死し、何名がいつ帰還したのかについても国民は一切わからない。

「受刑者の権利確保活動団体『グラグ・ネット』によれば、ひどい時には1000人以上の受刑者が一気に動員されるため、ほぼ空っぽ状態になっている刑務所もあるのだとか。政府としては、受刑者を戦場へ送ることで刑務所の食料配給を大幅に減らせるメリットもあるのです」(同)

 とはいえ、凶悪犯を世に放つことになる囚人徴収に対する世論の批判は厳しい。

「それでも、プーチン氏はまったく意に介すそぶりもなく、ペスコフ報道官も『この者たちは刑罰を免れたのではなく、戦場で突撃し、銃弾の下、砲弾の下で、自らの罪を血であがなっている』と強弁していますからね。ウクライナ侵攻が続く限り、ストームZ部隊への動員は今年も続くでしょう」(同)

 代償を払わされるのは、凶悪犯帰還兵の恐怖にさらされる一般国民だ。

(灯倫太郎)

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