スタバ撤退のロシアで「激似チェーン」が大増殖していた!

 昨年5月、ウクライナへの軍事侵攻に抗議してロシアから撤退。それに伴い、同国内にある130店舗が閉鎖された大手コーヒーチェーン「スターバックス」。だが、プーチン大統領の友人として知られ、日本でもiTunesダンスチャート1位を獲得したことのある人気ラッパー「ティマティ」が、アルセン・カセコフ連邦院議員が経営するシンディカ社、そして実業家のアントン・ピンスキー氏と共同経営する形でロシア国内のスターバックスを買収している。

 昨年8月には元々あった店舗をほぼ居抜きで利用する「スターズ・コーヒー」としてオープン。ロゴをはじめ、店内の雰囲気やメニュー構成は以前とほぼ同じという露骨なパクリだが、現地ではスタバ時代と変わらず連日大勢の利用客で賑わっているという。

「開業当初、運営会社幹部はメディアの取材に『200店舗オープンさせる予定』と語っており、スタバがあった以外の地域にも次々と進出。宣言通り出店攻勢をかけています」(ロシア事情に詳しいジャーナリスト)

 ロシアといえば、マクドナルドも撤退後に「フクースナ・イ・トーチカ」というパクリチェーンが居抜きで営業。いまや同国のファストフードチェーンの盟主として君臨している。同様にスターズ・コーヒーもカフェチェーンでは店舗数トップで、スタバ時代以上に客層の幅は広がっているという。

「店によってはお酒を提供したり、レストラン並みの本格料理を出す店もあるため、バー感覚で立ち寄ったり、家族で食事を楽しむこともできます。ただ、ブランド名を分けていないため、店によっては店舗名にコーヒーと付いていることに違和感を覚えるロシア人も一部にはいるようです」(同)

 このままロシアの外食産業を席巻しそうな勢いだが、気になるのは店名が英語名であることだ。どうせならロシア語でスターズ・コーヒーを意味する「ズヴィズダー・コーフェ」にしたほうがよさそうな気もするのだが…。

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