JR西日本は12日、年末年始の指定席予約状況を発表した。新型コロナの5類移行によって予約が増えているというが、そんな中、1人で2席分のチケットを購入して使用しないよう注意を促した。しかし、これには《体の大きな人はどうすればいいの?》と疑問の声も上がっている。
「2023年12月28日から24年1月8日までのJR西日本の特急や新幹線の指定券予約は、12月11日時点ですでに約95万3000席にのぼるといい、前年同期比で47%も増加しているのです。今後もさらに増えていくとみられ指定席の争奪戦になりそうですが、JR西によると、できるだけ多くの人に座席を利用してほしいとの理由から、1人で2席分のチケットを購入して1席を荷物置き場にするような使い方はやめてほしいと呼びかけているのです」(旅行ライター)
これは年末年始の特別措置だと思いきや、実はそうではない。JRの旅客営業規則にちゃんと載っていて、第147条第5項に「同一旅客は、同一区間に対して有効な2枚以上の同種の乗車券類を所持する場合は、当該乗車については、その1枚のみを使用することができる」と明記されているのだ。つまりは、自由席であろうと指定席であろうと、チケットを何枚持っていようが使えるのは1席分となる。これはJR以外の鉄道も同様の規則となっている。
「先日、元迷惑系YouTuberのへずまりゅうが新幹線の自由席で2席使用していたところ他の客とトラブルになったことをX(旧Twitter)で報告し、『身体がでかいんだから一緒に座ったら狭くなるだろ?』と説明していました。彼が2席分のチケットを購入していたかどうかは分かりませんが、どちらにせよ1人で2席使用するのはアウトなわけです。タレントのマツコ・デラックスも過去にテレビで2席分のチケットを買って乗っていることを明かしていて、体が大きい人は1席ではキツいというのは確かだと思いますが…。もっと大きくゆったり使用できる席も用意してもらいたいものですね」(同)
飛行機のように様々なクラスがあればいいのだが…。
(小林洋三)