8月8日、日本でもX(旧Twitter)のクリエイター広告収益配分プログラムの分配がはじまり、同プログラムの参加者たちから収入金額を報告する声が相次いでいる。今後、YouTubeのようにXでも広告収入だけで稼ぐインフルエンサーは登場するのだろうか?
「同プログラムは7月14日に開始することが明らかとなったクリエイター向けの新たな取り組みで、自分の投稿がリプライされ、そこに表示された広告から収益の分配を受けられるようになります。なお、分配を受けるためには『フォロワーが500人以上』『過去3カ月間の投稿に対するインプレッションが1500万件以上』『X Premium(旧Twitter Blue)またはVerified Organizationに登録していること』などが条件となっています」(ITライター)
当初、収益の分配は7月31日に実施される予定だったが、プログラムへの参加者が予想以上に多かったことから8月8日まで延期されていた。なお、同日には収益を得たユーザーからの報告が多く寄せられており、「2ちゃんねる」開設者で実業家のひろゆき氏もプログラムに参加したところ2328ユーロ(約36万6000円)が振り込まれていたことを明らかにし、「Twitterで呟いてるだけで暮らせる人が出てきそうですな」との感想を投稿した。
「なお、今回クリエイター広告収益配分プログラムの参加者に分配されたのは今年2月から7月までの6カ月分の収益となります。すなわち、ひろゆきさんは36万6000円だったというので、1カ月に換算すると6万1000円となります。240万人以上のフォロワーを抱えるひろゆきさんレベルでこれだけの収入しか得られないので、Xのつぶやきだけで生活できる人はほぼいないのではないでしょうか。しかも、今年7月にイーロン・マスク氏がXの広告収入が最大50%減少したことを明らかにしています。今のところ広告収入が増えそうな見込みもないので、場合によってはさらに分配される金額は少なくなっていく可能性もあります」(前出・ITライター)
果たして、つぶやくだけで飯が食べられる時代はやってくるのか?
(小林洋三)