世紀のロックスター殿堂入り「性豪列伝」(2)クラプトン「いとしのレイラ」の裏に姉妹どんぶり

 日本ツアーではっちゃけたスターもいる。プログレッシブ・ロック四天王の一角であるエマーソン・レイク・アンド・パーマー(以下、EL&P)の天才キーボーディスト、キース・エマーソン(享年71)だ。自伝で本人が恥ずかしげもなく語っている内容とは‥‥。

「当時で言う『トルコ風呂』にアテンドされています。『最高の快感が得られたわけではなかったが、彼女がしてくれたありとあらゆることへのお礼として、イクことは礼儀だろうと思った』と感想を述べていますね(笑)。さらに滞在中に、日本人ファンの女性の初体験の相手まで務めています」

 宿泊先で出待ちをしていた女性にキースが目を止めたのを見て、そこにいたファッションデザイナーの山本寛斎氏(享年76)が気を利かせ、女性と交渉し、セッティングしたという。用意されたホテルに入り“生娘”であると告白されたキースは動揺したが、つつがなくコトを終了。シーツは赤く染まっていた。

 しかし、それには後日談がある。

「初来日から18年後の90年、EL&P解散後に別のバンドで来日したキースに、その女性がコンタクトを取って再会したんです。穏やかに当時の話をして別れたんだとか。すごくいい話じゃないですか?」

 ただし、キースはもっとゲスい、最低の下半身エピソードも披露している。

「EL&Pは結成当初からメンバー同士がもめていたので、すぐに解散してもおかしくなかった。そこで『恋人や妻は連れてこない。その代わりヤレる女は3人の共同使用だ』というルールを決めたのです」

 EL&Pが結成された70年はビートルズが解散した年で、キースはオノ・ヨーコ(90)らメンバーのパートナーがバンドに介入したことがビートルズ解散の原因と考えていた。そして、みんなで同じ女性とヤることでバンドの結束を深めようという結論に至ったのだ。

「ツアーで終演後に、代わる代わる1人の女性を抱きました。移動のバンの中で、キースがやり、残る2人が口と手でご奉仕され…なんてことも自伝で述べています(笑)」

 先に名前の挙がったエリック・クラプトンも、殿堂入り間違いなしの性遍歴の持ち主だ。有名な話だが、最初の妻であるパティ・ボイド(79)は、クラプトンの親友であるビートルズのジョージ・ハリスン(享年58)の妻だった。横恋慕である。

「ジョージとの離婚成立後に2人は結婚しましたが、当然、親友の妻を愛したクラプトンはそれまでずっと思い悩みます。同時期に発売したアルバム『いとしのレイラ』は、大ヒットした表題曲をはじめ、クラプトンからパティへの愛が込められた楽曲が並んでいます。とはいえパティと結ばれるまで、クラプトンは他の女性とも関係を持ち続け、パティの妹とも付き合っているんです」

 妹を抱いた後にどの口で姉に愛を語るのか、とアキれるばかりだが、誰もが知る名曲の陰には、インモラルな「姉妹どんぶり」が秘されていたのである。

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