エリック・クラプトンはビートルズの〝幻のメンバー〟だった?

 すでに解散から半世紀以上が経ったが、世界で最も偉大なロックバンドとして今もなお音楽史にその名を刻むビートルズ。実は、あのエリック・クラプトンがメンバーとして加入する案があったという衝撃的なニュースを英国の大衆紙デイリー・メールが報じている。

 ビートルズ最後のアルバム『レット・イット・ビー』のレコーディング中の1969年1月、これまで未公開だったインタビューの中でジョン・レノンがこの時期、バンドを離脱中だったジョージ・ハリソンに代わってクラプトン加入させることを示唆。テープには「来週までに彼が戻ってこなかったら、エリック・クラプトンに演奏を頼むよ」という肉声も録音されているという。

「ビートルズは晩年、メンバー間の不和が表面化しており、特にジョージ・ハリソンとポール・マッカートニーの関係は深刻なものでした。そのジョージとクラプトンは親友で、ビートルズが1968年に発表した『While My Guitar Gently Weeps』ではリードギターを担当。なかでもジョンは彼の才能と人柄を高く評価していたこともあり、レット・イット・ビーの収録にも参加。当時は大勢いる若手ギタリストの1人でしかなかったクラプトン自身、ビートルズのレコーディングに加わることはすごく光栄だと感じていたようです」(音楽ジャーナリスト)

 実際、ジョン・レノンがクラプトンに送った《僕らが一緒にやれば、それができる》《僕らは同じ種類のたわごとや痛みを経験した。お互いに助け合うことができる》と書かれた直筆もあり、彼のビートルズ加入はかなり現実的なものであったようだ。

「この手紙が書かれたのはビートルズ解散後ですが、ジョンが本気で一緒に音楽活動をしたがっていたことを物語る貴重な証拠です。結局、ビートルズはジョージが戻ってきたことでクラプトンの加入は幻となりましたが、もしメンバーになっていればレット・イット・ビーが最後のアルバムにならず、活動期間が延びていた可能性は高いでしょうね」(同)

 オリジナルメンバーの4人でビートルズという意見も多いようだが、クラプトンが加入していたらどんな化学反応を起こしたのか気になる人が多いのも事実。たらればの話になってしまうが、もしかするとビートルズの第二次黄金期が到来していたのかもしれない。

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