岩田明子氏が広島サミットの警護に持論「日本はビートルズのコンサートも」

 4月15日に和歌山市の漁港で発生した爆発事件。岸田文雄総理が応援演説を行う直前に爆発が起こり、爆発物を投げ込んだ24歳の男が現行犯逮捕された。
 
 元NHK解説委員で政治ジャーナリストの岩田明子氏が翌16日放送のTBS系情報番組「サンデージャポン」に出演。要人警護について解説する際、伝説的バンド・ビートルズを引き合いに出して、SNSでは多くのリアクションが寄せられた。

 番組では犯罪ジャーナリストの小川泰平氏らを招き、事件を徹底解説。SPの対応が適切だったか否か、犯人の男をいち早く確保した「漁港のおっちゃん」の行動についてトークが繰り広げられた後、番組MC「爆笑問題」の田中裕二が「広島のサミットがね、間もなくありますけど」と話を振ると、岩田氏は次のように述べた。

「すでに海外の報道で今回の事件と前回の(安倍元総理銃撃)事件で、警護を不安視する報道もありました。ただ、かつて日本はビートルズのコンサートも成功させていますし、2019年にはG20大阪サミット、初めてだったんですけど無事に開催しているんですね。ですので、安全にはすごく自信のあった国だったと思うんですけど、こういう事態に陥っている」

 そこから岩田氏は広島サミットに向けて「マンパワー強化」の必要性を訴え、さらに「顔認証ソフトなど、AIソフトを入れたカメラとか、一定のところをウロウロする、不審な動きなどを察知するAIソフトを入れたカメラとか、こういったAI機器を使い始めていますので」と持論を展開。「マンパワー」と「AI」の両立で警護の高度化を図っていくという路線を提案した。

 日本の要人警護を語る際に、1966年に行われた「ザ・ビートルズ日本公演」を例に出したことで、ネット上では《ビートルズの来日っていつの話やねん》《ビートルズの公演を成功させたって50年以上前でしょ》などとツッコミが殺到する事態となった。

「岩田さんはオリパラについても少し触れていましたが、最初にビートルズの日本公演の話を持ってきたためにかなり大きなインパクトを視聴者に与えてしまった様子。政界の話はさておき、世界的な人気を博していたビートルズに憎しみを抱いて、誰かがテロ的な行動を起こすとは考えにくい。単に昔の話というだけでなく、政治のイベントとアーティストのコンサートを比較するのは無理があったかもしれません」(メディア誌ライター)

 広島サミットことG7首脳会議は5月19日から開催予定。事件や事故が起きないことを祈るばかりだ。

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