世紀のロックスター殿堂入り「性豪列伝」(3)KISSジーン・シモンズはあの長い舌で…

 現在、数年にわたり最後のワールドツアーを行っているハードロックバンド・KISSのジーン・シモンズ(73)の初体験の相手は、アルバイトの新聞配達の集金で訪れた家の女性だった。半ば犯されるような形で男の操を散らしたという。ただ、それ以前にも別のアプローチで女性を喜ばせていた。

「ジーンは、ライブ中に長い舌をベロベロと出すパフォーマンスが有名ですが、初体験の前から女性に舌で求められていたそうです。初めてクラスメートの女子に頭を抱えられお股に導かれた時は、『ここに頭を入れろってことか?』とオタオタした、と後に語っています」

 エアロスミスのスティーヴン・タイラー(75)の場合は、相手の女性の方が何枚も上手だった。

 ロックスターの例に漏れず、酒とクスリと女に溺れていたスティーヴンは、ハリウッド女優のリヴ・タイラー(46)の母親であるベベ・ビュエル(70)と交際していた。だが彼女はスティーヴンと同時期に、ミック・ジャガー、ジーン・シモンズ、プロデューサー兼ミュージシャンのトッド・ラングレン(75)とも付き合っていた。ベベは70年代当時、ロック界隈では超有名なグルーピーだったのだ。

「ベベは結局、女たらしのミック、ジャンキーのスティーヴンではなく、トッドをリヴの『父親』に選びます」

 この「世紀のスター4股」だけでなく、前後してNYパンクの帝王、イギー・ポップ(76)や、日本でも人気の高いエルヴィス・コステロ(68)、ロッド・スチュワート(78)とも浮き名を流してきたベベは、ロック界最強のミューズといえるだろう。

「性から薬物まで彼らの自伝には、今の社会ではコンプライアンス的に許されない逸話がたっぷり。そして、女性を口説くために数々の名曲を作っています。クラプトンのように実体験が代表曲になっているケースも少なくありません。本能のまま生きる人生は、男にとってうらやましい限りです。書ききれなかった不道徳的な話や、逆に真剣な音楽理論など、まだまだ魅力的なエピソードもあるので、気になった人はぜひ、実際の自伝も手に取って読んでほしいですね」

 自粛など考えもしない。それがロックスターの生き様なのだ。

週刊アサヒ芸能8月10日号掲載

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