今から41年前の12月8日、当時暮らしていたニューヨークの自宅アパート前で凶弾に倒れ、40年の短い生涯に幕を閉じたジョン・レノン。ビートルズ解散後はパートナーのオノ・ヨーコと慈善活動に積極的に取り組み、ソロ転向後に発表した「イマジン」の影響が強いのか平和を愛する博愛主義者というイメージを抱いている人が多いはずだ。
「でも、それはあくまで晩年の姿。日本のファンは驚くかもしれませんが彼はもともと気の短いところがあり、少年時代やデビュー前の下積み時代はカッとなって手が出るところがあったといいます」(音楽評論家)
あの時代のバンドマンは、日本も海外もそのほとんどが不良出身。彼もまた例外ではなく、10代まで過ごした故郷リヴァプールでは名前の知れた存在だったという。
実際、当時の見た目は、革ジャンにリーゼントのアウトローファッション。ネット上でも画像を簡単に見つけることができるが、街ですれ違ったら絶対に目を合わせたくないタイプだ。
それでもデビューしてからは、かなり落ち着いていたとか。しかし、60年代後半になるとメンバー間の衝突も増え、“武闘派”な一面が顔をのぞかせることもあったそうだ。
「ビートルズのドキュメント映画『Let It Be』にジョンとジョージ(・ハリソン)が激しく口論する有名なシーンが収められています。映像にはありませんが、じつは殴り合いのケンカになったこともあるそうです。ジョンとポール(・マッカートニー)も手を出す寸前まで行ったことは何度かありましたが、ビートルズのメンバー同士が殴り合いをしたのはこの一度きり。バンド解散に至った決定的な出来事のひとつだと言われています」(同)
若いころはヤンチャでも多くの人は、年を重ねて丸くなるもの。ジョン・レノンもそんなタイプだったのかもしれない。