エスコンフィールド北海道の特設BARに「風営法違反」が指摘されたワケ

 7月28日から期間限定で北海道日本ハムファイターズの本拠地「エスコンフィールド北海道」で始まった「ドリンクステーション」。これは球場内でサーバーを背負ってビールを販売する売り子の女性たちが試合終了後、1塁側Coca-Colaゲートに設けられた特設スタンドでビールを販売するというもの。

 ただし、当初は「売り子BAR」という名前で、24日には球団公式X(ツイッター)も《超売り子のNo.1決定戦上位の売れっ子売り子たちが試合終了後、Coca-Colaゲートに集結 普段会話できない彼女たちとゆっくりおしゃべりを楽しんでみてはいかがでしょう》と投稿。

 一見、問題なさそうにも思えるが、ネット上では《風営法に引っかかるのでは?》《接待を伴う飲食店に該当する》などの指摘が殺到。元東京地検特捜部主任検事の前田恒彦氏も「(風営法上)テーブルや椅子などを用意し、飲食をさせるとアウト」とこの問題について分析、解説を行ったコラムがヤフーニュースで公開されている。

 すると、この〝炎上〟を受けて球団は「ドリンクステーション」に名称を変更。さらに球団ホームページではお詫びのメッセージに加え、《先日公開いたしました本ニュースにおきまして、お客様に誤解を招く表現がありました。試合終了後、シャトルバスをお待ちのお客様に、観戦後、ドリンクを飲みながら球場内でお待ちいただける場をご提供する主旨での表現でした》と釈明している。

「訂正前からサービス内容自体は風営法に触れるものではなかったのでしょう。それでも『売り子BAR』という名称では誤解を与えかねませんし、誤認表記などを規制する景品表示法に引っかかる可能性もあります。ただし、今回の騒動を受け、ススキノではそういう店を実際にオープンさせようとする動きもあるようですけど(笑)」(週刊誌記者)

 もし本当にそんな店ができるなら行ってみたい気もするが…。

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