日ハム新球場「アクセス問題」が一気に解消した「意外な理由」とは

 シーズン開幕当初は球場のバス乗り場が「最大90分待ち」と報じられ、アクセスの悪さが大きく取り上げられた北海道日本ハムファイターズの新球場「エスコンフィールド北海道」。だが、その後は大きく改善され、4月中旬時点ではほぼ解消されているという。
 
 現在、シャトルバスは最寄りの北広島駅、札幌の副都心として知られる新札幌駅との2カ所との間で運行中。北広島駅からは徒歩(約20分)でも行くことが可能だが、マイカー以外でのアクセス方法はこれしかない。だが、記者が観戦に訪れた15日の西武戦もバス待ちの長い列は見られず、実際に並んだ北広島駅行きのバスの待ち時間は5分とかかっていない。なぜ短期間でこれほどまでに状況を劇的に改善することができたのか?

「単純なことで観客数が減少したからですよ」(スポーツ紙記者)

 エスコンフィールド北海道の最大収容人数は3万5000人。楽天との開幕3連戦はいずれも3万人を超えていたが、4月14〜16日の西武戦は最も多かった14日で2万6602人。それ以降は試合のたびに数が減り続け、18〜20日のロッテ戦では1万5000人〜1万6000人でスタンドの半分以上が空席だった。

「それにエスコンフィールドは球場の周りにも多くの施設があり、デーゲームでは試合が終わってもすぐに帰る人は他の球場ほど多くない。90分待ちは開幕戦であったことに加え、ナイターだったことで生じた問題。しかし、現在はバスも増台されており、今後は開幕戦ほど混むことはないはずです」(前出・記者)

 だが、チームは昨シーズン同様に開幕直後から低迷を続け、成績に合わせて観客数も激減。このまま定位置をキープするようなら開幕戦のような大入りは期待できない。

 アクセス問題解消の理由が成績不振とはなんとも皮肉な話だが…。

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