さらにもう1つ、鷲見の予想で欠かせないのが「トレンド」だ。
「今年のダービーでは『キタサンブラック産駒の勢い』に注目していました。イクイノックスに続く大物出現の予感がソールオリエンスの本命につながった。21年の有馬記念では▲に5番人気のディープボンドを指名。結果2着に好走し、この時の推奨理由が競馬ファンをうならせました。血統にも詳しく、そのへんのアイドル予想家とは全然違います」(競馬ライター)
当時の紙面にはこう書かれている。
〈最近のトレンドといえばスプリンターズSを勝ったピクシーナイトのように、母の父キングヘイローが来ているイメージです。凱旋門賞から調子を上げてきたディープボンドは見逃せません。アサマノイタズラもいますけど、ちょっと外枠なので△までですかね〉
前年の有馬記念で本命に推し、スミレナ馬券史上、最高配当の3連単5万円馬券を呼んだクロノジェネシスの評価を★に下げていた点も見逃せないという。
「結果は2番人気で3着。普通なら、いい思いをさせてもらった馬には〝今年も〟と重い印を打ちがちなのですが、そういったところもクールというか、柔軟な予想をしていることがうかがえます。20年の有馬記念にしても、勝ったクロノジェネシスは1番人気でしたが、2着に好走し、波乱の立役者となった11番人気のサラキアを『キーワードは牝馬』として押さえの△を打ち、5万円馬券を逃さずゲットした。まさにプロ並みの予想ですね」(競馬ライター)
この万馬券的中を機に、芸能界でも鷲見の予想が評判になっていく。
「21年のダービー前、ある収録番組でくりぃむしちゅーの上田晋也から本命馬を聞かれてサトノレイナスと答えたそうですが、紙面に『ごめんなさい。上田さん! 本命はエフフォーリアに変えました(笑)』と書かれていたのには笑いました」(競馬ライター)
エフフォーリアは1番人気で2着、サトノレイナスは2番人気で5着だったため、この好判断が10連勝につながったわけだ。
そもそも鷲見はフリーに転身した20年のダービーからスポーツ報知でGⅠ予想をスタート。今年も競馬場内のイベントや競馬番組で予想を披露している。
「報知のGⅠ予想は、ダービーと有馬記念以外は不定期な感じですね。鷲見さんはゴルフや釣り、詩吟などフィールドが広く、競馬一本というスタイルじゃないことが逆に新鮮で、それが高い的中率を誇る要因かもしれません。ちなみにテレビでは昨年の安田記念の際、『KEIBABEAT』(関西テレビ系)に生出演し、シュネルマイスター(2番人気2着)を本命視して3連複1万1810円を的中させています」(民放の競馬担当記者)
昨年から一口馬主としてポーラライツ(3歳未勝利)に出資している鷲見の馬券予想。次はいつ発動されるのか、今後も楽しみだ。