フィナーレを飾る「ワールドカップ」は、日本時間1時35分の発走予定。日本馬は総勢8頭、うち5頭がサウジCからの参戦だ。
「サウジCを制したパンサラッサですが、ドバイのほうが力のいる馬場ですからね。マークされる立場だけに、ペースが重要になってくると思います。4着だったジオグリフは初遠征&初ダートなど、初物尽くしの中で見せ場を作った点を評価したい。5着のクラウンプライドは3歳時にGⅡUAEダービーを制し、GⅠケンタッキーダービー(13着)に挑むなど、すでに海外遠征を経験しています。D・レーン騎手が継続騎乗する点も強みで、侮れません」(増井TM)
対する外国勢もまた、豪華メンバーだ。
「強敵は連覇を狙うカントリーグラマーです。昨年は、かなり速い流れの中、3番手で楽に追走。直線でジワジワと脚を伸ばして、米GⅠ馬ホットロッドチャリーに1馬身4分の3差をつけて優勝した。この馬の売りは持久力です。前走のサウジC2着も最後に追い上げてきたように実にしぶとい。スタミナもあって、2000メートル戦も向いていますね」(秋山氏)
サウジC組以外では、今年、ドバイでのGⅡ戦で、ともに6馬身以上をつけて2連勝を飾っているアルジールスも怖い存在となる。
「去勢効果が出てきたのか一発があるとすれば、この馬でしょう。サウジCやGⅠマクトゥームチャレンジラウンド3を回避して、ここ一本に絞ったローテーションも好感が持てます。あとは一気の相手強化だけです」(秋山氏)
そのアルジールスに2走前(5着)に惨敗したサルートザソルジャーにしても、
「敗因は、躓き、落鉄、肺出血の三重苦。その後、マクトゥームチャレンジラウンド3を制していますから、3着候補には押さえたいですね」(秋山氏)
これら2つのレース以外では「シーマクラシック」で連覇に挑むシャフリヤールやイクイノックスが出走予定。日本勢がブッチギリで勝つのか、はたまた外国勢にねじ伏せられるのか。その答えは3月25日の深夜に出る─。
*週刊アサヒ芸能3月30日号掲載