10・1「凱旋門賞」大波乱を獲る馬券術(1)スルーセブンシーズの馬体重に注目

 10月1日、世界最高峰レースのGⅠ「凱旋門賞」がパリロンシャン競馬場で開催される。日本の競馬ファンにとっても、すっかり秋を告げる大一番として注目を集める中、今年は牝馬のスルーセブンシーズがただ1頭、果敢に挑戦する!

 今年で第102回目を迎える凱旋門賞。過去、日本馬ではエルコンドルパサー(99年)、ナカヤマフェスタ(10年)、オルフェーヴル(12年、13年)の2着が最高位で、凱旋門賞制覇は日本のホースマンの悲願でもある。

 近3年では20年ディアドラ(8着)、21年クロノジェネシス(7着)、ディープボンド(14着)、昨年は4頭が参戦してタイトルホルダーの11着が最先着と厳しい戦いを強いられる中、今年は5歳牝馬のスルーセブンシーズが参戦。GⅠのタイトルは持っていないものの、前走の宝塚記念では、世界レーティングでトップのイクイノックス(129ポンド)にクビ差2着まで迫った走りに期待が集まる。

 競馬専門紙「競馬エイト」の海外競馬本紙担当・増井辰之輔TMが解説する。

「宝塚記念がコーナー4つで直線に坂のある阪神でしたので、京都の外回りに似たロンシャンの芝2400メートル戦への対応がポイントの1つ。あと、初めての海外遠征を心配する向きもありますけど、強調しておきたいのが馬の成長ぶり。牝馬が活躍するバロメーターの1つが古馬になってからの馬体重の増加です。昨年、エリザベス女王杯を勝ったジェラルディーナが阪神JF(7着)に出走した時は428キロでしたが、470キロにまでアップしてGⅠを制しました。名牝のリスグラシューやクロノジェネシスもしかりです」

 リスグラシューは432キロでデビューし、ラストランを勝利で飾った19年有馬記念が468キロ。クロノジェネシスもデビューが440キロで、20年有馬記念を勝った時は474キロだった。

「9月15日の夜に現地入りしたスルーセブンシーズは順調のようで、担当の高木厩務員が『競馬場に来た時のような緊張感は見られず、馬房に入ってリラックスしているように見えます』とコメントしていました。デビュー時は426キロと小柄な馬でしたけど、宝塚記念の時はそれより20キロ増の446キロ。この夏を順調に過ごした今、楽しみしかないですね」(増井TM)

 夕刊紙「東京スポーツ」でコラム「海外競馬解析」(毎週水曜)を執筆する競馬ライターの秋山響氏も、

「宝塚記念は直線で1度ブレーキを踏みながらの2着。価値は高いです。凱旋門賞は日本に比べて馬群の密集度が高く、しかも不整地の馬場で行われるので、精神的な強さも重要です。その点、へこたれない強さを持ち、凱旋門賞でも好走したオルフェーヴルやナカヤマフェスタと同じく、父系がステイゴールドという点も魅力ですね」

 父はオルフェーヴルの全兄だけに、激走があっても不思議はない。

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