これまでゴルフのマスターズ・トーナメントで優勝したプロゴルファーの松山英樹選手や将棋で「七冠」を達成した羽生善治九段らが受賞した内閣総理大臣顕彰。4月11日、岸田文雄総理は4月19日に100歳の誕生日を迎える茶道の裏千家・第15代家元の千玄室氏に同顕彰を授与することを発表。
4月11日のTBS系「ゴゴスマ〜GO GO!smile〜」では、番組中盤、報道フロアから出水麻衣アナがこのニュースを伝えたのだが、「茶道」の読みについて、ネット上では思わぬ波紋が広がる事態となった。
「政府は茶道の裏千家、第15代家元の千玄室さんに内閣総理大臣顕彰を授与すると発表しました」
ここで出水アナは「茶道」を「ちゃどう」と読み、その後、「今月19日に100歳を迎える千玄室さんは『一碗(いちわん)からピースフルネスを』の理念を掲げ、半世紀以上にわたり、茶道(ちゃどう)を通じた国際文化交流などの発展に尽力してきました」と続け、「戦時中、特攻隊員だった経験から茶道(ちゃどう)を通じて世界で平和を訴える活動を続けてきました。訪れた国は世界60か国を超えます」とその功績を紹介した。
この「茶道=ちゃどう」という読みを連呼したことで、ネット上では《ん? ちゃどう? さどうじゃないの?》《茶道をちゃどう…TBSのアナ大丈夫か?》《ちゃどうって何なん?》といったツッコミが続々と寄せられていたが…。
「『日本国語大辞典』によれば、江戸時代までは『ちゃどう』と読むのが一般的だったようで、『茶頭』『茶堂』との混同を避けるため、『茶の湯』という言葉がよく使われていたとか。『さどう』と読むようになったのは最近のことだそうです。NHKの放送文化研究所によれば、『さどう』も『ちゃどう』もどちらでもいいルールになっているとのこと。なお、表千家は『さどう』、裏千家は『ちゃどう』が使われるそうです。今回は裏千家の話題ですし、実際、この日のNHKの夜のニュースでも『ちゃどう』と読んでいたので、出水アナの読みはむしろ自然と言えるでしょう」(放送関係者)
茶道は「さどう」か「ちゃどう」か…。実際にネットで調べてみた視聴者からは《出水アナ、疑ってごめんなさい》《どちらでもいいんですね。勉強になりました》といったお詫びの声も見られた。