フリーアナウンサーの古舘伊知郎(68)が4日放送の「ゴゴスマ〜GO GO!smile〜」(TBS系)に生出演。故ジャニー喜多川元社長による性加害を受け、今月2日にジャニーズ事務所が開いた2度目の会見について言及する中で、ジャニーズを宗教に例え、ファンを“信者”と表現したが、放送後ネット上にはジャニーズファンから批判の意見が殺到し大荒れに。「ジャニーズ教」という言葉がXのトレンドランキングに浮上した。
会見から2日が経ったこの日の放送では、同事務所を巡って各企業や所属タレントが発表した対応や声明をピックアップ。さらに、依然として被害者救済への具体策がはっきり明かされていない事や、補償に消極的な事務所側の態勢、スピード感の無さを出演者らが指摘した。
古舘もこれらの意見に同調し「何よりも、補償ですから。どうケアするかっていう…被害に遭われた方々を救済していくことの十字架を背負いながら、廃業するにしてもしないにしても、徹底的にそこを引きずっていくというのは当たり前の事」と、被害者救済がどう進むかを注視する必要があるとした。
さらに、大荒れの記者会見となった事に対しては、ジャニーズ側の不手際があったにせよ、自身を含めた多くの人が“記者会見評論家”になっていると指摘。本題以外の問題点ばかりが取り沙汰されている状況を危惧した。
そして「なぜ、ジャニーズ帝国ができたかといえば、これはテレビメディア、新聞も含めたメディア全体、そこと一対になってやってきたことで、帝国たらしめてきたという側面がしっかりとあるわけですから、テレビを含めて我々は反省をし、検証をして、どういう風にジャニーズと付き合ってきたかってことを同時にやっていくという事が大事」と、事務所とメディアの関係を省みる必要があると述べた。
また、一番大事なこととして「“タレントに罪はない”“頑張ってもらいたい”、当たり前なんですけど、同時にそれを支えてきて、マスコミも全て経済活動として成り立ってきた根幹は、“ジャニーズ教”の“信者さん”達です。僕はあえて分かりやすくこういいます。“信仰”だと思います。これはそれぞれの宗派と例えれば、グループなり、自分の推し活の対象の方がいて、その人を一生懸命応援し、見守り、育てることで、ジャニーズっていうのは相対として大きくなったわけですよ。だとするならば、そういう人たちをどう守っていくか、逆算でこの新しくやろうとしている事務所をちょっと様子を見るっていう鷹揚さも大事だと思います」と、ファンを守るためにも今後の事務所運営を見守る必要があるとした。
古舘の「ジャニーズ教の信者さん」という例えには、MCの石井亮次アナが「ファンの方」と補足するように付け足していた。“信者さん”と呼ばれた当のジャニーズファン達は《さすがに酷すぎ》《これこそ誹謗中傷》《ジャニオタ言われたい放題で辛い、言葉の暴力》《気分悪すぎる発言》《度が過ぎるコメント、謝罪撤回していただきたい》など、例えに猛反論している。
熱狂的なファンの愛を利用してきたメディアやその活動に自省を促すため、あえて強い表現を使ったとも捉えられるが、ファンにとって快くない言葉だったことには違いないだろう。
(浜野ふみ)