大坂なおみを「世界ランキング1位」に導いたバインコーチの“秘策”とは

 女子テニスの全豪オープンで優勝の快挙、そしてWTAランキングの女子シングルスで世界1位の快挙を成し遂げた大坂なおみ選手。2017年末には同ランク68位だった彼女が、18年末には5位、そして19年早々には、とうとうトップに。ここに至るまでには、日々のたゆまぬ努力はもちろん、彼女をさらに進化させるための、“チームNaomi”による綿密な戦略があったという。

「全米と全豪を比べると、サービスエースが26本から59本に増えている。実は大坂選手、全豪を迎えるまでに、ラケットのガットを変えているんです。全米オープン優勝の後、サーシャ・バインコーチは大坂選手のパワーをさらにあげるように、ショートラリーで力一杯打ち合うというトレーニングを課しました。その上で、ラケットのガットを変えることを提案したんです。ガットをパワー重視に変えるということは、ボールが飛びすぎてしまい、コントロールが難しくなるということ。しかも、これまで使っていたガットで全米オープンを制しているのだから、それを変えるのは勇気が要ったはず。それでもさらなる進化のために、大坂選手もガットを変えることに同意し、縦横ともにテンションを変更したのです」(スポーツライター)

 これにより、大坂選手の要望通り、パワーの出せるラケットが完成。大坂選手自身も減量したことで持久力がアップした。大坂選手の成長と新たな道具がうまく噛み合った結果の優勝だったようだ。

(伊藤その子)

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