前澤社長のSNSフォロワー数のように簡単には操れない「ZOZO離れ」

 正月の「100万円を100人にプレゼントするお年玉企画」で急増したZOZOの前澤友作社長のツイッターのフォロワー数だが、ピーク時の600万人超から現在は400万人台と急減。同様に加速しているのが、ZOZOTOWNからのブランド撤退だ。

「昨年12月25日からスタートした『ZOZO ARIGATO』が主な原因と見られています。このサービスは月額500円、もしくは年間3000円を支払えばZOZOでの買い物が10%OFFなどの特典が受けられるというもの。しかし、本来割引を行っていないブランドの商品まで安く購入できてしまうため、ブランドサイドが“イメージを損ねる”と反発し、撤退を始めたといいます」(アパレルメーカー関係者)
 
 主なところでは、昨年の「五大陸」「23区」のオンワードホールディングスに続き、今年に入ってからは三起商行が手掛ける「ミキハウス」が撤退、ほかTSIグルーヴアンドスポーツのゴルフウェア「パーリーゲイツ」も撤退の動きとの報道がある。

「確かに原因は『ZOZO ARIGATO』サービス自体の問題もありますが、開始について、ほとんどのメーカーに通知されていなかったという点が根底にある。『ミキハウス』の木村皓一社長などは今年に入るまでサービスがあることを知らなかったようで、週刊新潮の取材に対し『さすがにアカン』と激怒しているほど。ZOZOは『今後割引表示の見直しをする』と発表していますが、不信感いっぱいの出品者サイドが戻ってくるかは、怪しいところです」(経済評論家)

 ツイッターのフォロワー数のように、そう簡単には操れそうにない。

(小島洋三)

ビジネス