人気ラッパー・YBNコーデーとの交際を明らかにしたプロテニス選手の大坂なおみに、テニス関係者から厳しい視線が寄せられているという。
大坂は9月12日、インスタグラムにコーデーとのキス写真を公開。「Love ya kid」(愛しているわ)とのメッセージも掲載し、堂々の交際宣言だ。もちろん21歳の女性に彼氏がいても当然で、アメリカ在住の大坂なら公表への抵抗感も薄いはず。だがそんな大坂のラブラブ生活は、女子プロテニス界の現状を示しているというのだ。スポーツライターが指摘する。
「女子プロテニスのWTAでは、13〜16年に186週にわたってランキング1位に君臨した絶対女王のセリーナ・ウィリアムズ以降、大坂ら6人もの世界1位が誕生しており、まさに月替わりの混戦状態となっています。しかし混戦の理由は有力選手がひしめき合うというだけでなく、練習量や節制というごく基本的な部分にもあるというのです。とくに大坂が二十歳で昨季の全米オープンを制覇したように、若い選手の台頭が目立つものの、若さゆえの心の弱さがランキング上位を維持できない原因の一つとなっているのです」
もし大坂が好調を維持したままコーデーと交際しているなら、そういった批判は出ないはず。しかし戦績が伴わないばかりか、9月12日には専属コーチを務めていたジャーメーン・ジェンキンス氏との契約解消を発表。今年2回目のコーチ解任には“迷走”との批判を浴びている状況だ。
他の選手でも、17年の全英優勝でランキング1位に輝いたガルビネ・ムグルサは今年、全英・全米と連続して1回戦負けし、現在は27位に後退。今年の全米オープンで優勝したビアンカ・アンドレスクは、史上初めて2000年代生まれの選手がグランドスラムに勝ったことでも話題になったが、やはり十代という若さに懸念を示す声は少なくない。
そんな現状をチャンスと感じたのか、なんとアラフォーの元世界女王が現役復帰を宣言したというのである。
「グランドスラムで4回の優勝歴を誇るキム・クライシュテルスは、20年のWTAツアーで現役復帰すると発表。本人は『挑戦になると思う』と殊勝な構えですが、解説者として現在の女子プロテニス界を見渡すなか、いまならトップクラスで伍していけると判断したのかもしれません。彼女は03年8月に初のランキング1位に輝き、07年にはいったん引退するも、2年後に現役復帰。11年には1週だけながらランキング1位への返り咲きも果たしています。来年には37歳となりますが、高い技術に加えて精神力の強さは現役のトップ選手たちにも勝るとも劣らないはず。しかも年齢がさほどの問題にならないことは、男子選手が証明しているのです」(前出・スポーツライター)
現在の男子トップ3は1位のジョコビッチが32歳、2位のナダルが33歳、そして3位のフェデラーはクライシュテルスを上回る38歳だ。しかも男子では未だに1990年代生まれがグランドスラムに勝っていない。
果たして来年37歳になる3児の母のクライシュテルスは大坂らを脅かすのか。10月に22歳になる大坂にはますますの奮起が促されるところだろう。