日本の主流系統は、サンデーサイレンス系ですが、穴馬券を当てるならサンデー系が敗れる条件を狙い撃つことも重要です。
実際、ホームページで公開している平場の勝負レースは、サンデー系が苦手な条件を積極的に狙って好配当を手にしています。
サンデーサイレンス系が得意とする条件は「中長距離で末脚の伸び」が要求されやすい条件。逆に言えば「スプリント力」や「道中の持続力」が強く要求されるレースは苦手です。
安田記念も非サンデー系を積極的に狙っていいレースで、ノーザンダンサー系（大系統）の人気薄が3年連続で連対しています。
去年9人気で優勝したモズアスコットは父フランケル。2着アエロリットの父はクロフネ。16年、17年と、ともに8人気で連対したロゴタイプの父ローエングリンは、ノーザンダンサー系種牡馬の産駒です。
非サンデー系のスプリント適性が高い血統では、14年に16人気で2着したグランプリボス。父が非サンデー系のサクラバクシンオーでスプリントGⅠの勝ち馬。17年3着のレッドファルクスは、自身が芝1200メートルGⅠ勝ち馬（16、17年スプリンターズS）。父が非サンデー系のスウェプトオーヴァーボードです。
今年の出走予定馬で注目は、フィアーノロマーノ。父ファストネットロックはノーザンダンサー系で、デインヒルを持つ種牡馬。芝1200メートルの生産レベルは世界一のオーストラリアの名種牡馬。母父もスプリント、高速馬場の名血ストームキャット系です。
さらに母系にヴァイスリージェント。先日の同コースで行われたヴィクトリアMをレコード勝ちしたノームコアも、父がデインヒル系で母系にヴァイスリージェント。昨年勝ったモズアスコットも、父がデインヒル持ちで、母系にストームキャットを持つ血統です。
サンデー系からあえて狙うならインディチャンプ。先日のヴィクトリアMで、11人気で3着に走ったクロコスミアは父がステイゴールド。同種牡馬は、ダンチヒ系が有利な凱旋門賞でも結果を出しているように、サンデー系の中ではノーザンダンサー系が強いレースが得意なタイプです。
インディチャンプの母系はトキオリアリティー。どんな種馬と配合してもスプリント指向の強い馬を出す、スプリント血統が走りやすい安田記念向きの牝系です。
亀谷敬正（かめたに・たかまさ）テレビ、専門誌などでカリスマ的人気の若手血統馬券師。HPはhttp://www.k-beam.com 推奨レース、期待値の高いデータ満載の出走表も配信中。コンビニのコピー機でも予想を配信（Eプリント 亀谷で検索）。
