セントライト記念は、ボールドルーラー系とロベルト系が強いレースです(全出走馬の系統は亀谷ホームページで無料公開している「スマート出馬表」を参照してください)。
昨年の勝ち馬ジェネラーレウーノは父がロベルト系。2着のレイエンダも母父がロベルト系で、2頭ともボールドルーラーの血も持つ馬でした。
そして、芝1800メートルの級条件で実績を残す馬が走りやすいのも特徴です。
セントライト記念は、クラシックが行われない芝2200メートルの距離で行われます。つまり、400メートルで割れない「非根幹距離」。芝1800メートルは芝2200メートルと同じくクラシックが行われず、400メートルで割れない距離。同じ「非根幹距離」の実績に加えて、スピード能力の裏付けにもなるため、芝1800メートルでの実績馬が走りやすいのです。
15年は6番人気で勝利したキタサンブラックと9番人気2着のミュゼエイリアンが芝1800メートル重賞勝ち馬。10番人気3着ジュンツバサと14番人気4着ウイングチップが前走芝1800メートルの条件戦勝ち馬でした。
16年は1着ディーマジェスティと2着ゼーヴィントが芝1800メートル重賞勝ち馬で、3着プロディガルサンは芝1800メートル重賞2着の実績があった馬。
17年は勝ったミッキースワローが前走芝1800メートルの1000万条件で3着。2着アルアインが芝1800メートル重賞勝ち馬。3着サトノクロニクルは芝1800メートルのオープン特別勝ち馬でした。
今年の出走予定馬では、ニシノデイジーが芝1800メートル重賞勝ち馬。母父アグネスタキオンは母父がボールドルーラー系種牡馬で、セントライト記念勝ち馬も出しています。牝系にニシノフラワーがいて、同馬は中山芝GⅠスプリンターズSの勝ち馬です。
タガノディアマンテは、連対実績があるのは芝1800メートルのみ。芝1800メートル重賞でも2着の実績がある
非根幹距離巧者です。父がオルフェーヴルで母系にトニービン。古馬になって本格化する血統で、春からの上昇も見込めます。
ザダルの父トーセンラーは、芝1800メートルと芝2200メートルの重賞を勝っている非根幹距離巧者。母父は米国型のレモンドロップキッド。その母父はボールドルーラー系のシアトルスルーで、ボールドルーラー系が走りやすいこの重賞は得意な血統です。
亀谷敬正(かめたに・たかまさ)テレビ、専門誌などでカリスマ的人気の若手血統馬券師。HPはhttp://www.k-beam.com 推奨レース、期待値の高いデータ満載の出走表も配信中。コンビニのコピー機でも予想を配信(Eプリント 亀谷で検索)。