現状の路盤で行われるようになった15年以降の京成杯AHは、ディープインパクト産駒が毎年馬券になっています。
その理由は「中距離型の血統」が走りやすくなったため。ディープインパクトは中距離のリーディング種牡馬で、戦歴も「中距離」指向。芝中長距離でも実績があるスタミナ指向のタイプが走りやすいレースなのです。
特に芝1800メートル以上の上級条件(2勝クラス以上)で勝っているか、重賞で3着以内の実績のある馬に注目です。
15年はこのパターンに該当する中距離実績馬のフラアンジェリコとエキストラエンドが1、2着。16年も1~4着までを独占。17年も11番人気2着ガリバルディと6番人気3着ダノンリバティが該当。去年は1着馬ミッキーグローリーが該当していたので、予想ではもちろん、ミッキーグローリーを本命にしました。
あと、前走で長めの距離を使っている馬にも注目。15年、13番人気で勝利したフラアンジェリコの前走は芝2000メートル。16年の1着馬ロードクエストは、前走芝2400メートルでした。このように、前走で芝2000メートル以上を使っていた馬が連勝したわけですが、15年、16年ともこの1頭しか該当馬がおらず、17年は1頭も出走していませんでした。
18年はゴールドサーベラスが8番人気で5着でしたが、逆にいえば、前走で今回より短い距離を経験した馬は不利と言えます。
また、中距離指向の差しタイプが走りやすいので、近2走の末脚も重要。15年以降で馬券になった全ての馬は「近2走以内に上がり5位以内」の末脚実績がありました(近走の上がり順位は、亀谷ホームページで確認できます)。
今年の出走予定馬では、プロディガルサンの父がディープインパクト。兄はドバイターフ勝ち馬のリアルスティール、妹は今年のオークス馬ラヴズオンリーユー。芝中距離の超良血で、芝中距離適性が問われる当レース向きの血統です。
さらに、芝1800メートル重賞でも連対実績があり、2、3走前はメンバー中最速の上がりを記録。そして前走は芝1800メートルを経験しているのも当レースの傾向では有利です。
ディメンシオンも父がディープインパクト。3勝クラスの芝1800メートルで勝利実績がある馬で、前走はメンバー中3位の末脚を使っています。
亀谷敬正(かめたに・たかまさ)テレビ、専門誌などでカリスマ的人気の若手血統馬券師。HPはhttp://www.k-beam.com 推奨レース、期待値の高いデータ満載の出走表も配信中。コンビニのコピー機でも予想を配信(Eプリント 亀谷で検索)。