皆さんは「アドマイヤドン産駒」をご存じでしょうか?
芝のレースではほとんど見かけない種牡馬ですが、なんと京都大賞典では、過去にアドマイヤデウス(2着)、アルバート(3着)と2頭の産駒が出走して、いずれも3着以内に走っているのです。
なお、前日に公開している予想では、16年のアドマイヤデウスも18年のアルバートも「アドマイヤドンは京都大賞典向き」と書いて本命に推しました。
アドマイヤドンは、非サンデーサイレンス系のミスタープロスペクター系で、母父はグレイソヴリン系。京都大賞典はアドマイヤドンに限らず、非サンデー系でグレイソヴリンも持つ馬が穴を出しています。
例えば13年に11人気で優勝し、3連単360万馬券を演出したヒットザターゲット。同馬も父が非サンデーサイレンス系で母父がグレイソヴリン系のタマモクロスです。なお、タマモクロスは古くから京都大賞典の穴種牡馬で、産駒が人気薄で2頭馬券になっています。
血統以外では「末脚」も重要。過去5年で馬券になった15頭中11頭は、近2走で上がり3位以内か、前走上がり5位以内の末脚を使っていた馬です(近走の上がり順位は、亀谷HPの「スマート出馬表」で確認できます)。
今年出走予定のウラヌスチャームの父はルーラーシップ。前記したアドマイヤドンと同じ父がミスプロ系で母父がグレイソヴリン系の種牡馬です。2走前の中山牝馬Sではメンバー中最速の脚を使ったように、末脚にも優れる馬。当レース向きの馬です。
同じくダンビュライトもルーラーシップ産駒。近親に宝塚記念とエリザベス女王杯を優勝したマリアライトがいます。そして2走前の京都記念(1着)では、メンバー中5位の上がりタイムを記録。積極的に乗っても結果的にメンバー中5位以内の末脚でまとめられるほど、スピードの持続性を持った馬なのです。
なお、京都大賞典は非サンデー系の穴期待値が高いレースなのですが、サンデー系のディープインパクト産駒も複数馬券になっています。
ディープ産駒で馬券になったのは全て4番人気以内の馬。そして2番人気以内に支持された3頭は、全て3着内に来ていますので、ディープ産駒も人気なりには走る重賞です。
亀谷敬正(かめたに・たかまさ)テレビ、専門誌などでカリスマ的人気の若手血統馬券師。HPはhttp://www.k-beam.com 推奨レース、期待値の高いデータ満載の出走表も配信中。コンビニのコピー機でも予想を配信(Eプリント 亀谷で検索)。