KDDIが「スペースX」と提携 “低軌道衛星”でネット環境はどうなる?

 KDDIは9月13日に開催された新サービス発表会で、イーロン・マスク氏が率いるスペースXの「Starlink」と業務提携することを明らかにした。今後は人工衛星を活用した通信サービスの2022年の実用化へ向けて実証実験を実施するといい、山間部での利用や災害時の安定した通信に期待が高まっている。

「Starlinkは、現在スペースXが1500基以上打ち上げた低軌道衛星を連携させて通信サービスを提供するもので、基地局を整備するのが難しい山間部や離島などでも通話やネットが繋がりやすくなるといいます。これまで衛星を利用した通信では遅延が問題となっていましたが、同サービスでは遅延は20~40ミリ秒と気にならない程度で、災害発生時にも活用できるとのことです」(社会部記者)

 これにネット上では、《災害時にも使えるというのは素晴らしい。日本は自然災害の多い国だから、こういうサービスを取り入れてくれるのはありがたい》《災害時にスマホが使い物にならなくなる問題がついに解決されるのか》《登山で遭難した時に電話やインターネットが通じるってことは山岳事故がかなり減るんじゃないか》など称賛の声が相次いでいる。

「Starlinkを導入すれば、地上で光ファイバーを整備する必要もなくなるため、今後は通信網が整備されていない発展途上国などでも通信サービスが利用できるようになることが期待されています。さらに、通信速度は100Mbps超あるというので、僻地や被災地などだけでなく、都心部でも常に高速で快適な通信が楽しめるようになると思います。特に日本では、山間部や震災の多い国ですから、重宝されることは間違いないでしょう」(ITライター)

 携帯電話各社の通信技術競争がますます激化しそうだ。

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