楽天モバイル「0円終了」に“裏切り”批判殺到でKDDI「povo」に大量移行か

 5月13日、楽天モバイルは7月1日から適用される新しい通信プラン「Rakuten UN-LIMIT VII」を発表した。しかし、これまでデータ使用料が1GBまで月0円で利用できた従来のプランがなくなり、0円利用者にとっては実質値上げとなることから批判が殺到。ネット上では乗り換え宣言するユーザーが続出する事態となっている。

「新プランでは3GBまでは月額1078円、3~20GBまでは2178円、20GB以上は3278円という3つの料金体系が用意されていますが、これまでの『Rakuten UN-LIMIT VI』にあった“1GBまで0円”がなくなり、7月1日になれば新プランに自動的に移行されるといいます。楽天モバイルは当初、『データ1Gバイトまでタダ』を大々的に宣伝し、それを目当てに契約したユーザーも多かったことから、今回の発表はかなり衝撃的でしたね」(ITライター)

 なお、現時点のプランが登場したのが2021年の4月1日からで、わずか1年3カ月での月額0円が廃止されることとなり、また発表から2カ月足らずで新プランに移行されることもあって、ネット上では《あれだけ0円を強調しといて、このやり方はさすがに裏切られた感が強い》《楽天が集客のためによくやる手ではあるけど、移行期間が短すぎて知らない間に新プランが適用されてたという人も出てきそう》《いずれ0円がなくなるとは思っていたけど、それにしても早すぎるだろ。さすがに乗り換えますわ》など厳しい意見が少なくない。

「13日の記者会見で楽天グループ代表取締役会長兼社長の三木谷浩史氏は、『0円でずっと使われても困っちゃうというのがぶっちゃけた話』と月額0円の廃止について正直に明かしていました。新プランも決して高いというわけではありませんが、この手法では当然ながら他社への乗り換えを検討する人も少なくないと思います。早速、KDDIのpovo公式Twitterアカウントは『大事なことなのでもう一度言います。良いですか、落ち着いて聞いて下さい。#povoは基本料0円のスマホプランです』とアピールしていて、すでに申し込みが殺到し手続きに時間がかかっているといいます」(前出・ITライター)

 大量移行が起きているのかもしれない?

(小林洋三)

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