投資家たちが熱い声援!早くも始まった「大谷投資」

 メジャーリーグのペナントレース後半戦が始まった。大谷翔平の後半戦初戦の成績は5打数1安打2打点。ホームランこそ出なかったが、好調さはキープできているようだ。しかし、この先、大谷に対しては“もっと熱い声援”が送られることになりそうだ。

「メジャーリーグが開催しているチャリティー・オークションで、大谷が米球宴で着用したのと同じユニフォームが11万1050万ドル(約1200万円)以上の高値をつけています(7月16日時点)。ユニフォームでは2位の選手の約30倍です」(在米ライター)

 今年の米球宴の顔は、大谷だった。それを改めて象徴するような高値だ。

 また、前出の在米ライターによれば、こうしたスポーツ選手のグッズがオークションに掛けられる場合、その目的はチャリティーだが、入札者は必ずしもその選手の熱心なファンとは限らないという。米国では投資目的で落札しようとする人のほうが多く、その選手がさらに活躍したときなどのタイミングを見計らって“転売”されているそうだ。

「『大谷投資』はもう始まっていますよ。今季のシーズン前に発売された大谷の野球カードは、売り出し価格の9倍から10倍で取引されています」(前出・同)

 気の早い話だが、大谷がア・リーグの本塁打王タイトルを獲得したら、どうなることやら……。別のオークションでは、ルーキーイヤーの2018年の直筆サイン入りカードが14万8330ドル(約1640万円)で落札されている。こうした「大谷株」の上昇ぶりを聞くと、球宴ユニフォームが1200万円以上で争われるのも納得だ。

 もっとも、そのユニフォームは試合で着用されたものではない。MLBがオークション用に準備しておいたものだ。それに大谷の直筆サインがされて、「世界に1着だけ」の希少価値がつけられるわけだが、見方を変えれば、米国の投資家たちは、「大谷はもっと活躍できる」と見ているのだろう。

「ベーブ・ルースなどを引き合いに出し、歴史的快挙だと言う報道が目立ちます。もちろん素晴らしい活躍なんですが、そういう歴史的快挙というニュースの見出しが出るたびに、大谷グッズも高騰していきます」(現地関係者)

 その後の成績次第では価値(価格)が上がらないといったケースはゴマンとあるそうだ。ペナントレースは長い。投資家たちのアツ~い声援も球場にこだましそうだ。

(スポーツライター・飯山満)

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