日経平均株価「天国と地獄」でも安心の銘柄選び(1)「新NISA族」よバタバタするな!

 日経平均株価が史上初の4万円を突破してから2カ月が経過した。その後、チャートは右肩下がり、あれよあれよという間に3万7000円台に‥‥。天国から地獄に突き落とされた気分に苛まれている人も多いはず。そんなあなたに送る安心の銘柄選びを以下!

「資産倍増計画」を掲げる岸田政権のもとでスタートした「新NISA」。この機を逃すなという風潮に押されて飛びついたはいいものの、ここへ来て日本株は失速気味。「ヤバい」とビビりまくっている若葉マークの個人投資家は多いはずだ。

 そんな悩みを打ち消すかのように、「相場の福の神」の別名で知られる、マーケットアナリストの藤本誠之氏がこう語る。

「確かに日経平均の上げはいったん収まりました。が、デフレからインフレへのトレンドは今後も変わらない。また、慢性的な人手不足に加えて、少子高齢化が進むので、企業の人材獲得競争が激しくなるでしょう。実質賃金も上がっていくことが予想されます。こうした状況下では、余剰資金は株式投資に回した方が、確実に増えます」

 それでも不安が拭いきれないムキのために、専門家をもうお一方お招きした。週刊アサヒ芸能連載陣の1人、経済評論家の佐藤治彦氏だ。

「新NISAで投資を始めた人の中には、日経平均が1日で1000円も下げる日があって、内心ヒヤヒヤなのは理解できます。でも、株式市場では上げた後に下がるのは当たり前の話です。土地を耕す上での地ならしみたいなもの」

 ということは、株価は今後、グンと上がるということなのか。

「5月中旬までは企業の決算が続くので、投資家は冒険をせずに静観するでしょう。したがって、現在の3万円台後半の株価を維持するのではと見ています。そして決算が出そろった頃に株価が動き始めるはずです。6月に控える所得税の定額減税で浮いた資金を、サラリーマンは再び新NISAを通じた投資に回すでしょう。個人的には8月までに4万5000円を超えてもおかしくはないと見ています」(佐藤氏)

 今は次の段階に進む前の一時的な下げであり、ジタバタする必要はないと言うのだ。では、来るべき暗いトンネルを抜ける時、どんな投資を行えばよいのか。

(つづく)

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