都市部でもスーパーの一角などでたまに見かける「コイン精米機」の収益性について、SNS上で活発な議論が交わされている。
「コイン精米機とは、持参した玄米を入れ、料金を投入し、標準白米や上白米、無洗米などの仕上がりボタンを押すと、精米されて出てくる大型の自動精米機です。すでに精米されてパックされた米を買うより、精米したての米のほうが美味しいと言う人も多く、行列ができるところもありますね」(農業専門紙ライター)
このコイン精米機が、高い利益を上げているというのだが、一方で、《黒字化は難しい》との声もあり、人によって意見が大きく分かれるようだ。
ことの発端は、あるXユーザーのツイートだった。その人物は、高級車のトヨタ・アルファードの購入をやめて、代わりに精米機を買ったというのだが、結果的にそれがかなりの利益を上げたらしい。「おかげで1日10分ほどの掃除で年間200万の利益を生むバケモノを爆誕させた!これも僕の一つの収入源」などと報告している。
これには多くのフォロワーが驚きを隠せないようで、《自分も設置してみたい》《まさに打ち出の小槌じゃないか》などと大きな反響を呼んだ。
ところがその後、実際に精米機を置いている農家などから《そんなに儲かるわけがない》などという経験談が寄せられ、「ステマ疑惑」まで浮上する事態になったのだ。
「コイン精米機の料金は、通常30キロで300円~400円ほどなので、年間200万円の利益となると、1日に相当な量を精米する必要があるでしょう。果たして、そこまでの需要があるかどうか。家電にも精米機はありますし、《元を取るだけでも数年単位かかる》という意見も多いですね」(農業専門紙ライター)
SNSでは現在も様々な意見が飛び交っているが、メンテナンスや設置場所などの問題もあり、コイン精米機が「投資対象」として超優良物件かどうかは、今のところ未知数のようだ。
(ケン高田)
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