3月13日に毎年恒例の春のダイヤ改正を行ったJRグループ各社。今年は首都圏を中心に多くの路線で終電時間が前倒しとなり、地域によっては東京着が深夜になる新幹線から在来線の乗り継ぎができなくなった。そこで目的地別に各在来線の最終列車の時間から乗り継ぎ可能な新幹線の時間を調べてみた。
まず、東京駅発の総武本線千葉行きの最終列車は0:01発。東海道新幹線の東京行き最終ののぞみ64号が新大阪21:24発、東京23:45着なので十分間に合う。だが、中央線の快速は、以前は東京0:15発の高尾行きがあったが、現在は23:45発が最後。乗り継ぎ可能なのは23:56発の八王子の1つ前の豊田行き、最終の0:05発で国分寺の1つ前が終点の武蔵小金井行きしかないので注意が必要だ。
また、北関東方面は大宮、我孫子以北はダイヤ改正前から最終の東京行きのぞみ号では乗り継ぎが不可能。東京23:04発の土浦行き、23:08発の宇都宮行き、23:19発の高崎行きの各最終列車に間に合わせるには20:24新大阪発のぞみ58号に乗る必要がある。
続いて東北新幹線の仙台発東京行きの最終は、21:48発のやまびこ70号。これも以前なら東京駅で東海道線の小田原行き最終列車に乗り継ぐことができたが、現在は23:54発の平塚行きで運行終了。自宅最寄り駅が平塚より先であれば、仙台21:31発のはやぶさ48号に乗車しなければならない。
同様に目的地が平塚以西の場合、新潟発の上越新幹線は東京行き最終から1本前の20:21発Maxとき348号、北陸新幹線は金沢20:18発のはくたか578号がそれぞれ乗り継ぎ可能なその日最後の新幹線となる。
ただし、横須賀線の終点久里浜行きは23:04発が最終。鎌倉や逗子は上記の列車でも乗り継げるが、自宅が逗子より先ならさらに1本早い東京行き新幹線でなければ間に合わない。
出張先でひと仕事終えた後、現地の名物を食べながら軽く一杯ひっかけるのをささやかな楽しみにしているサラリーマンも多いだろう。しかし、現在は多くの路線で最終の新幹線からの乗り継ぎが難しくなっている。ダイヤ改正や終電前倒しのことをすっかり忘れ、自宅まで高いタクシー代を払うハメにならないように気をつけたいものだ。
(高島昌俊)