回転寿司チェーン「スシロー」の台湾法人が、名前に「鮭魚」が付く人の食事代を無料にするキャンペーンを実施。ところが、これで役所に出向きわざわざ名前を“鮭魚”に改名する人が続出したため、台湾当局が安易に改名しないよう市民に呼びかける事態となっており、「BBC」や「Newsweek」など海外メディアも驚きをもって報じている。
「3月15日に台湾の『スシロー』が、17日・18日に開催するサーモンフェアのキャンペーンとして、名前に『鮭魚』と付く人と同席する5人までの食事代を無料にすると発表したところ、各県市の戸籍を担当する役所に続々と改名を希望する人たちが押し寄せたというのです。現地メディアによれば、100人近くが改名登録をしたといいます」(ITジャーナリスト)
17日、台中市は女子大生から名前を「鮭魚丼飯(サーモンどんぶり)」に変えたいという申請があったことも明らかにしており、ネット上では《スシローはジョークのつもりでやったんだろうけど、大量に鮭魚さんが来てビビっただろうな(笑)》《でも、たった1回のキャンペーンのためだけに改名するなんてスゴいわ》《台湾人がそこまで貪欲とは知らなかった》など驚きの声が多く見られた。
「台湾の人たちが回転寿司のキャンペーンのために名前を改名してしまったのには理由があります。台湾では1人3回まで改名が認められており、改名にかかる費用も80台湾元(約300円)と割安なため、鮭魚に改名してもキャンペーン終了後に名前を元に戻せるからなのです。もともと占いで名前を変えてしまう人も多いほど改名に抵抗がないので、今回のキャンペーンでも続出したのでしょう。ただし台湾政府は、過去に改名した回数を忘れている場合も多く、『鮭魚』から戻せなくなる可能性もあると注意喚起をしていました」(台湾事情に詳しいライター)
ちなみに、改名をせずにもともと名前に「鮭魚」と付いた人は10人しかいなかったとか。果たして18日までにどれだけ鮭魚さんが増えたのだろうか…。
(小林洋三)