地元局なら忖度不要 加藤浩次に地元・北海道のテレビ局が熱視線

 3月末で吉本興業とのエージェント契約解消が決まったタレントの加藤浩次(51)。さらにレギュラー番組2本が今春で終了し、15年にわたって司会を務める朝の情報番組「スッキリ」(日本テレビ系)も早ければ秋の改編で番組終了との噂も流れている。

 今後のタレント活動が懸念される中、加藤に熱視線を送るのが地元・北海道のテレビ関係者。実は、北海道では吉本所属タレントのレギュラー番組は、一部のタレントが持っている程度で思いのほか少ない。地元テレビ局の制作スタッフは、「他局のように忖度する必要はまったくない」と言い切る。

 ちなみに道内の放送関係者にとって最大のお得意先は、吉本興業ではなくクリエイティブオフィスキュー。全国的な知名度はないが同社の代表は「水曜どうでしょう」の出演者で、タレントや映画監督としても活躍する鈴井貴之。同番組で共演した俳優の大泉洋や安田顕らが在籍する演劇ユニット、TEAM NACSのメンバーをはじめ、多数のローカルタレントが所属しており、大手芸能事務所のアミューズとも業務提携を結んでいる。

 吉本所属の道内出身の人気お笑いコンビ・タカアンドトシは若手時代、吉本興業札幌事務所に籍を置いていたが仕事はあまりなく、その理由について「大泉洋という怪物がいて、当時はとても叶わなかった」と後に語っている。

 現在も、大泉以外の俳優陣や事務所の後輩であるローカルタレントら、トークとリポートスキルが高いタレントが揃っており、人手は十分足りているのが実情。ただし、加藤浩次であれば話はまったく変わってくるという。

「加藤さんはMCとしての力量が高く、華もある。なにより北海道愛にあふれています。キー局のような高いギャラは提示できませんが、出身地の局であれば仕事を引き受けてくれる可能性は高い。4月からは個人事務所ですし、直接本人と交渉できる機会もあるはず。地元北海道からのオファーは間違いなく増えるでしょうね」(前出・制作スタッフ)

 現在、加藤の北海道でのレギュラー番組は、同郷の人気バンド、サカナクション・山口一郎との「加藤さんと山口くん」(STVラジオ)の1本のみ。東京での仕事が激減しても故郷・北海道という受け皿がある限り、独立後の展望は決して暗いものではないようだ。

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