東北新幹線「全線再開」はいつ? 東京から東北各都市への迂回ルートを徹底解説

 2月13日深夜、首都圏から北海道にかけての東日本全域を強い地震が襲い、福島県や宮城県では震度6強を記録。大きな被害を受けた東北新幹線は復旧まで10日前後かかる見通しで、16日現在も那須塩原〜一ノ関で運休が続いている。

 首都圏1都3県は、期間延長で現在も緊急事態宣言が解除されていない。そのため、普段に比べると利用客は少ないとはいえ、出張などで行き来する人も多く、さらに今は受験シーズン。東北の大動脈が寸断されたことで困っている人はきっといるはずだ。

 JALは羽田〜仙台・山形・花巻・青森に臨時便を飛ばし、定期運航の羽田〜三沢に使用する機体を大型化。ANAも羽田〜福島・仙台・秋田にそれぞれ臨時便を飛ばしているが、特に仙台便は満席の便が多く、座席の確保も大変だ。

 ただし、JR東日本も常磐線経由で首都圏と仙台を結ぶ特急ひたちを通常の1日3往復に加え、途中のいわき駅で終点だった列車を仙台まで延長運転する特別ダイヤで運行中。ただし、新幹線なら東京〜仙台は約1時間半だが、特急所要時間は4時間半弱で3倍の時間がかかるため、日帰りの出張はキツそうだ。

 ちなみに山形は仙台から仙山線が約1時間に1本出ており、盛岡は仙台から東北本線を乗り継ぐ形となる(※盛岡〜一ノ関は新幹線でも移動可能)。郡山や福島は新幹線が運行している那須塩原まで移動し、そこから黒磯で乗り換えて北上する。

 一方、首都圏から秋田に向かう場合は、上越新幹線で新潟まで行き、そこで秋田行きの特急いなほに乗り換える。通常は1日3往復だが、現在は途中の酒田駅発着の一部列車が秋田まで延長運転を行っている。秋田新幹線なら東京〜秋田は約3時間50分のところ、新潟経由だと約5時間50分。仙台に比べると時間的なロスはまだ少ないが、最低でも往復いずれかを飛行機にしないと日帰り出張は難しそうだ(※臨時列車は時刻表サイトに反映されていないケースがあるので要注意)。

 そして、目的地が青森の場合は飛行機で函館に飛び、そこから新函館北斗に移動して北海道新幹線で新青森というルートのほか、函館〜青森をフェリーで移動する方法もある。

 このほか高速バスも都内から東北各都市へ向かうバスが大増便。次の日に午前中からスケジュールが入っている人は、身体は少しキツいが深夜バスの利用という選択肢もある。

 いずれも交通各社のホームページなどで紹介されているため、詳しくはそちらで確認してほしい。こんな時期に出張などで遠出しなければならないのは大変だが、その際の参考情報として活用してもらえれば幸いだ。

(高島昌俊)

ライフ