最大震度6強を記録した16日深夜の地震の影響で脱線のほか、高架橋の損傷が多数見つかった東北新幹線。24日現在、郡山〜一ノ関間は依然として不通のままで、JR東日本によると、郡山〜福島が4月2日、仙台〜一ノ関は4日に運転再開の見込みだが、福島~仙台は4月20日ごろの予定で全線復旧までにはまだ時間がかかりそうな見通しだ。
だが、エリア最大の都市である仙台をはじめ、首都圏から出張で東北を訪れる人は少なくない。代替手段としてJALやANAなど各航空会社が東北臨時便を飛ばしているが、羽田〜仙台の正規運賃で2万円以上とほぼ倍でかなり割高。出張のサラリーマンなら会社が負担してくれるが、自営業者や出張以外の行き来で利用する人にはつらい。
かといって、高速バスは増便されているが、多くの便が満席で予約するのも大変だ。そんな中、人気を集めているのが「ライドシェアサイト」だ。ドライバーが自分と同じ地域に行きたい人(相乗り相手)を募集し、利用者はその対価として謝礼を払うシステムだ。
「日本では営利目的だと法律で規制されているので海外のようにUberは普及していませんが、ライドシェアのマッチングサイトは複数あります。特に今回の地震以降は首都圏〜東北間の相乗り相手を求める人が増え、利用者もすぐに埋まっている状況が続いています」(ライドシェア事情に詳しいライター)
ただし、有名サイトの閉鎖や休止などで現在も運営されているのは、「notteco(のってこ)」など一部のサービスのみだという。
「あとは相乗り専用サイトではないですが『ジモティー』などで募集する人も多く、他にも個人のSNS、掲示板サイトなどでも見かけます。相手が移動する日とこちらのタイミングが合えばという条件は付きますが、首都圏〜仙台なら片道3000円前後が相場とかなり安く移動することができます」(同)
万人向けのサービスではないようだが、1円でも安くしたい方にはよさそうだ。