女優の米倉涼子(45)が、2020年に最も多く出演CMが放送されたタレントになった。12月4日に発表された「2020年TV-CMタレントランキング」(エム・データ調べ、調査期間:1月1日〜11月30日)によると、東京地区の地上波キー局で放送されたテレビCMにおいて、2位の吉岡里帆を40%以上も上回る1万4673回(24万750秒)という放送回数を記録したもの。
「米倉が出演している『楽天モバイル』のテレビCMは、商品名を叫ぶナレーションや、米倉自身による『日本のスマホ代は高すぎる!』というセリフの音量が大きすぎるとして話題に。その結果、『うるさい!』といった苦情が殺到したため、10月からはナレーターを変更して、音量を控えめにしたほどです。ただインパクトの大きさは抜群で、今年は一切ドラマに出演していないにもかかわらず、米倉の仕事が減っている印象があまり聞こえてこないという効果を生んでいます」(週刊誌記者)
CM出演で存在感をキープするのは芸能界ではおなじみの手法で、今年で言えばやはり年始の特番を除いてドラマ出演がなかった綾瀬はるか(35)や、連ドラでは脇役での出演が1本のみという新垣結衣(32)らも同様だ。ただ米倉の場合、他の女優とは異なる状況が特徴的だという。
「米倉ほどの知名度を持つ女優なら、複数ジャンルのCMに出演しているもの。ところが今年の米倉はほぼ『楽天モバイル』のみの一本足打法なのです。ほかにも『キューピーコーワ』でおなじみの興和、『CANADEL』というスキンケア商品でCMキャラクターを務めていますが、あまり視聴者の印象には残っていないかもしれません。その状況でCMの放送回数がトップになったのですから『楽天モバイル』の出稿量が多いことに加えて、米倉という一人の出演者に頼り切っていることにも関係者は驚いているようです」(前出・週刊誌記者)
3月末をもって古巣のオスカープロモーションから退社し、個人事務所を設立した米倉。12月10日にはそのオスカーでデビュー時から米倉を支えていた専務の退社も報じられており、米倉との合流を予想する向きも多い。どうやら来年は放送回数のみならず、CM契約数のランキングでも米倉が上位に躍進する可能性がありそうだ。
(北野大知)