米倉涼子、次作は「劇場版ドクターX」か 続編が連ドラではない切実なワケ

 3月17日から配信された女優・米倉涼子主演のAmazon Original ドラマ「エンジェルフライト 国際霊柩送還士」が好調だ。同作は、国境を越えて故人を遺族の元へ送り届けるプロフェッショナルの姿を描いた感動のヒューマンドラマ。エンタメコンテンツ専門サイト「GEM Standard」が4月6日に発表した「配信コンテンツ視聴者数ランキング」(2023年3月25日〜3月31日)では、1位の「ワンピース」に次ぐ2位にランクイン。全6話で完結しているが、続編も期待されており、米倉の新たな「ドラマシリーズ」になる可能性も高い。

 米倉が主演を演じる連続ドラマといえば、〝私、失敗しないので〟の決め台詞で知られる「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」(テレビ朝日系)に尽きる。同作は、米倉演じるフリーランスの天才外科医が、病院組織で数々の騒動を巻き起こしながらも患者の命を救う痛快医療ドラマだ。12年10月期に放送された第1シリーズから高視聴率を連発し、21年10月期に放送された第7シリーズでも、平均世帯視聴率16.5%を叩き出している(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。

 テレ朝としては高視聴率を計算できる「ドクターX」を定期的に放送したいと考えるのは至極当然。しかし、米倉は「役のイメージが定着する」ことを嫌い、これまでも何度もオファーを断ったと報じられている。

 一部では「ドクターX」の復活は難しいとも噂されたが、4月12日配信の「NEWSポストセブン」が、「ドクターX」の映画化が決定したと報じた。記事によると、テレ朝サイドが粘り強くオファーを送り続けた結果、米倉の姿勢が軟化したとのことだ。近く、撮影が開始される見込みだという。ただ、なぜ連続ドラマではなく、映画なのか。

「映画は米倉側の要求だと思われます。米倉の『ドクターX』のギャラは1話あたり800万円といわれていましたが、第7シリーズでは制作費高騰のため、それを鑑みた米倉が半額の400万円でもいいと申し出たといわれています。仮に第8シリーズも400万円であれば、全10話で4000万円。映画1本の出演料とそれほど変わらないかもしれません。だったら、撮影期間の短い映画のほうが効率がいい。時間ができた分、『エンジェルフライト』などギャラが高い配信ドラマのオファーを受ける余裕も出てくるはずです。また、米倉は22年、急性腰椎症などの影響で米ブロードウェイ・ミュージカル『シカゴ』の主役を降板。『ドクターX』の撮影現場でも、腰への影響で『ハイヒールが辛くて履けない』と漏らしていたとか。映画にしたのは、腰の状態も考えてのことではないでしょうか」(芸能記者)

 マネジメントも失敗しない米倉であった。

(石田英明)

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