「もしかしたらこの夏に化粧品売り場から篠原涼子さんのポスターが一掃されるかもしれません。篠原さんといえば、10年以上にわたって大手化粧品メーカーのイメージキャラクターを務めてきましたが、この夏に契約が終了になる見込みだそうです。このコロナ禍でマスク着用のシーンが増えたことも影響して、化粧品の売上は全体的に低迷しています。篠原さんほどの人気女優を起用することで、その宣伝効果はバツグンと言われているので、メーカーにとっては苦渋の決断だったに違いありません」（広告代理店関係者）
どうやら化粧品業界で、“大異変”が起きる気配なのだという。
篠原涼子といえば6月スタートの連ドラ「ハケンの品格」で主演を務め、毎回2ケタの数字をマークする高視聴率女優として知られている。その美貌と明るいキャラクターから女性ファンも多く、「篠原さんがすすめるなら…」と、実際にその商品を愛用していた人は多いはずだが……。
「すでにメーカーから全国の売り場に『もしもまだポスターが貼られていたら撤去するように』との指示が伝わっていると思います。というのも契約が終了してから、ポスターなどを商品売り場などに掲示するのは明らかに契約違反。裁判沙汰にもなりかねないので、かなりナーバスになっている様子。じつはそのメーカーでは、ひとつのキャンペーンに大物女優を何人もつぎ込むような宣伝戦略を取ってきたのですが、一部のユーザーの間では『人気女優の無駄遣いでは…』などと疑問視する声もあがっていました。また、そのメーカーは石田ゆり子さんも起用していますが、彼女は契約継続だそうです。もしかしたら年齢が4つくらいしか違わないこともあって、『どちらを残すか…』といった議論が交わされたのかもしれません」（前出・広告代理店関係者）
いったいどこから噂が伝わったのか、ネットオークション業界でも“異変”が起きていたという。
「7月下旬に入って、篠原涼子さんがCMキャラクターを務める化粧品のポスターの取引相場が急上昇しているんです。じつは中古ポスター業界でも篠原さんの人気は根強く、『ダブってもいいから欲しい』というファンが後を絶ちません。最も大きなサイズで1800円前後だったのが、ここにきて2500円以上の値がつくケースもあります」（ネットライター）
世に出回らなくなれば、レア度は高まり、価格が高騰するのは自然な流れかもしれないが……。
「じつは篠原さんと入れ替わる形で、劇場版『コンフィデンスマン』のPRでテレビに出ずっぱりだった長澤まさみさんが起用されるという話も浮上しています。たしかに長澤さんなら石田さんと20近く年が離れていることもあって、より幅広い年齢層に商品をPRすることにつながるかもしれませんね」（前出・広告代理店関係者）
時代の移り変わりとともに、女性の“美”への意識も変わっていくもの。化粧品メーカーが商品を売るために、イメージキャラクターの交代は避けられない道なのだろう。
(大友宗)
