「熟れ頃女優が不動産投資にご執心」─これは最近の芸能界のキーワード。金儲けには縁のなさそうなイメージが一変、飽くなき利殖への本気度が垣間見えてくるのだ。
まず世間を驚かせたのは、現在、NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」に出演している仲間由紀恵(42)の儲けぶりだろう。07年に生まれ故郷である浦添市の軍用地を所属事務所と共同購入。昨年11月に仲間自身の土地を浦添市に売却していたと「週刊新潮」が報じたのである。試算によれば、その売却額は実に7000万円弱。購入時よりも実に約2倍近くにまで高騰したと言われているのだ。地元関係者が語る。
「仲間さんが購入したのは、キャンプ・キンザーと言われるエリアで、現在は軍用地となっているが、24年以降に返還予定。そこを浦添市がまとめ役となって開発を進めていて、地主から土地の購入を進めています。仲間さんの土地ならば、年間に百数十万円の借地料が入る計算ですが、基地の周辺は工場地帯。基地も一括返還するわけではないので、このあたりは景観的にリゾートに転用するのは難しい。おそらく返還後に所有し続けても資産価格が下がる恐れもあるので、浦添市の要請に応じて売却したのではないでしょうか」
実は、この軍用地購入と前後して、仲間は億ションが乱立している那覇の新都心エリアの高層マンションの最上階を購入。こちらも資産価値は1.5倍ほどにハネ上がっているという。
「おそらく現在は1億5000万円以上するのは確実。購入時は1億円程度だったと思われます。現在、新都心や軍用地の不動産は外資マネーが入ってバブル状態なのです」(地元関係者)
14年には俳優の田中哲司(56)と結婚。双子の母親として家庭生活も円満の様子。都内の住居も推定5億円というから、実に総資産7億円もの不動産を所有していることになる。芸能ライターの佐々木博之氏は、こう分析する。
「仲間さんにとって、不動産投資は儲けよりも地元に拠点を持ちたかったということなのでは。軍用地の売却を、不動産の専門家からすれば売らない方がよかったと言われているのも事実ですが、生まれ故郷の活性化のために手放したというのが実際のところでしょうね」
その仲間の上を行くのが、石田ゆり子(52)だ。16年、都内に1億円の土地を購入し、トータル3億円の豪邸を建設。さらに、19年までに自宅以外に2軒の高級マンションを購入。総額実に7億円と言われていたが、都心の住宅価格は高騰の一途。ここ数年で3割ほどアップしているというから、今はトータル10億円もの資産価値があるという。芸能ジャーナリスト・松本佳子氏によれば、
「彼女の場合は、物件購入の動機は飼っている5匹のペットのためと言っても過言ではない。最近は飼い主のいない犬猫たちの医療を支援する『ハナコプロジェクト』を作家の山田あかね氏(62)と立ち上げて、そちらにも投資していますし、愛犬優先の生活を送っているのです。結婚はしないと公言しているのも、不動産投資に傾倒する理由のひとつ。石田さん本人は儲けるよりも損をしても愛情を注げる対象を見つけたことで、全力で貢いでいるというのが実際のところではないでしょうか」
実際、都内の豪邸はオフに愛犬と過ごすため。仕事の時には、仕事部屋代わりの都内のマンションで生活。19年に購入したマンションは賃貸に出しているという。不動産投資の師匠である故・樹木希林に通じる実に堅実な錬金術と言えそうだ。
*女優BIG3「不動産ボロ儲け」錬金生活(2)につづく